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zoom RSS ブラジル音楽語ります

<<   作成日時 : 2011/01/20 17:54   >>

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ブラジルについて語るのはもうちょっと先にしようと思ってましたが、コメントでも督促されたので始めてみます。

え〜、ブラジル聴いてるって言うとほとんどの人が「あ〜、ボサノバ、いいよね」なんつー言葉を返してくるのでウンザリしてます。ボサノバってブラジル音楽の中の数パーセントにしか過ぎないマイナージャンルなんですけどね・・・

まあ語る前に以下、ブラジルという国の特徴を憶えておいてください。

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他の中南米諸国がスペイン語がメインなのに対してポルトガル語であること。

サン・パウロは南半球最多人口の都市であること。

人口が二億人に迫る、イコールそれだけ巨大な音楽マーケットをもつこと。

本国ポルトガルの最良の部分がほとんどブラジルに移動してしまって、ヨーロッパ文化が発達を遂げていること。

アフリカから連れて来られた黒人が北米より多く、また混血が非常に多い「人種のるつぼ」であること(北米のサラダボウルとよく対比される)

ポルトガル人に加えてドイツ、フランス、イタリア、イギリスの移民も多く、これも同様に混血しあっている。日系移民も多い。

第二次大戦には直接参戦しておらず、戦中戦後を通して豊かな経済を維持できたこと。

1964年から85年まで軍事独裁政権が治めていたので、この間、若者音楽の一部が弾圧されたこと。

北米の主流はプロテスタントだが、ブラジルではカトリックであること。

国土が世界で5番目に広いこと。(オーストラリア大陸より大きい)

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そう、まさに音楽大陸・・・・ そこにはさまざま多様な音楽があり、ひとくちにブラジル音楽はコレだ、とは言えない。
ただしブラジル音楽をいわゆるラテン・ミュージックのジャンルとしてひとくくりにされるのに違和感がある。
スペイン語の中南米音楽とは全く異なるのは上記の諸点がそうさせているのでしょうか。

まあ僕も20年近く前、ブラジル音楽を知るまではボサノバとか軽いサンバくらいのイメージしかなかった。
だから当部員も三名ほどを除いてブラジルには詳しくない、という前提で、僕が辿ったブラジル音楽探求の道筋をなぞる形で紹介していくのが良いと思う。


つ〜ことで、ガル・コスタから。 この人抜きで語ることは不可能ですから。

動画は70年。サイケデリック・ロックな音です。当時こんな音を出してた国って世界中では他にアメリカと英国だけだよね?
これ、大都会からじゃないと出ない音。 屈折と退屈と退廃と緊張と政治意識などが大都会音楽の特徴。

音楽的には好き嫌いあるだろうし、僕も好んで聴く曲じゃない。 だけどこの緊張感は普通の人が想像するブラジル音楽には無いものだろう
と思うので紹介する次第。 
この唄の作者はカエターノ・ヴェロ−ゾ。 70年当時カエターノは政治的発言で当局ににらまれていて、ロンドンに亡命していた時代。
それをガルが代わってブラジルで歌ってるという図式。

ガルはこの後大当たりして現在まで国民的な人気を持っている。
そんな人がキャリアの初期においてサイケデリック音楽をやってたことに注目。

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結局ブラジル音楽って辺境の音楽じゃなくて高度に発達した独自のものなんです。

だからアメリカ人から見ると南のほうの赤道を越えてさらに行ったあたりに、極度に洗練された音楽があることは驚異でもあり、
不可解でもあった、と思えてならない。
アメリカ音楽がブラジル音楽を成功裏に吸収したのはジャズ・ボサくらい。
他の音楽は全て融合に失敗してる。

だけどガルやカエターノは英米のサイケ音楽をあっという間に吸収しちゃってるのがこの曲。
ブラジル音楽の恐ろしいまでの咀嚼・消化能力・・・・

以下、しばらくブラジルについて続けます。

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夏の夜に・・・・(5)
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2011/08/11 10:08

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ありがとうございます!

学校で初めてイヴァンリンスを聴いた衝撃は今でも忘れません。あれがブラジル音楽との出会いです。

それにしても、うなされそうな凄まじい動画ですね。

ブラジルシリーズ期待しております。
ynizm
2011/01/20 22:31
この曲、よく聴いてるとアコーディオンがすごく前衛的な音階で鳴ってるよね・・・
もしかしたら鬼才、エルメート・パスコアルが演奏してるのかも・・・?
エルメートについてはまた・・
たぶん ynizm 氏、好きだと思うんで。
好調
2011/01/21 09:45

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