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zoom RSS Gabriel o Pensador

<<   作成日時 : 2011/01/30 01:26   >>

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ちょっと更新が途絶えてたのはブラジル音楽が巨大すぎて荷が重かったから。
知れば知るほど未知の分野が広がって、オレなんかブラジルのこと語っていいのか、と
ちょっと自己嫌悪みたいになってしまい・・・(苦笑)

まぁでも少しずつボチボチ紹介していきましょう。 実は書く前にそうとう勉強しなくちゃいけない、
てのも更新が遅れた理由なんですけど・・

_________________

ラップは苦手です。 なんか荒涼とした、というか非常にクローズドな音楽というか、救いが無い感じがする。
アメリカ音楽でポップス分野の劣化がヒドい中で、ラップは僕にとってはその象徴なような気がするのだ。
ああいうの音楽と言っていいのか? みたいな・・・ ワケわかんないサンプリングとかするし・・・先輩の音楽には敬意を払えよ、まったく・・・

だけどある時、ブラジルにもラップがあることを知った。 

これちょっと聴いてみて。


ガブリエル・ペンサドールは93年デビューの最も成功したブラジルのラッパー。
歌詞の内容は政治や社会問題をとりあげ、詩集のような本も二冊出しているとか・・・
父親が著名なジャーナリスト、というからこの人もインテリなのだ。
そして100万枚売れた曲もある、音楽業界の成功者でもある。

ブラジルの人口が二億人に迫り、音楽マーケットが巨大である、という指摘を思い出して欲しい。
この100万枚とはおそらくほとんどブラジル国内での売り上げだと思う。
北米製のヒット曲が世界中で100万枚売れるのとは重みが違うのではないか?

ペンサドールはラップ嫌いの僕でも抵抗なく聴けた。
と言うより、かなりイケてるんでないの? よく聴くとバックの演奏がかなりハイセンスだよね。
ここにもサンバの要素があって、なにか広い世界や太陽とつながってるような雰囲気がするのが北米のラップとは
根本的に異なっている。 なによりここでも北米発祥の音楽スタイルを自家薬篭中のモノにするばかりか
本家よりもカッコ良く仕上げてるぢゃないか・・・

なんかね、この歳になると思うんスよ・・・ 北米の音楽ってブラジルに比べると陰影に欠けるというか、
単純すぎるというか・・・ アメリカ人が四角形でしか表現出来ないものが、ブラジル人だと12角形で
より細やかに表現できるというか・・・・ 6色の絵の具に対して24色の絵の具というか・・・
まぁ無論そこがアメリカ音楽の魅力でもあるんだけど。

う〜ん・・・アメリカのポップスが駄目になったのって、あの国が世界でも有数の貧富の格差大国になってきた30年くらい前
からだと思う。 中産階級に活気があって、努力すれば上に行けたのが、だんだん階級が固定化してくる。
ラップなんていう音楽もそういう絶望的な状況から出てきた音のように思う。
だから攻撃的、刹那的、内輪ウケ的なような・・・ もうちょっと愛があっても医院で内科医・・・?

そんな僕のような 「ラップはムリ」 て人がけっこう好きになれるほど、ラップを良い音楽に進化させたブラジルに乾杯!


*注: 「愛」 = ポジティヴななにか



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コメント(6件)

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ikd 君はラップ聴くの? もしそうだったら今度いろいろ教えてね。
好調
2011/01/30 01:33
ラップは90年代中頃までよく聞いてましたが最近のは全く聞きません。。。

ただ、ラップって70年代には既に存在しててルーツとなるのはキング牧師やマルコムXのスピーチ、モハメドアリのインタビュー等
黒人指導者達に凄く影響されています。サウンド的にもレゲエの影響も受けていてアフリカ系アメリカ人の音楽というのが初期のラップかと。

さらにラップミュージックが発展した背景にはディスコミュージックの影響も大きく、商業的になり黒人の誇りを忘れてしまった音楽(ディスコミュージック)への反発からゲットーの黒人達の間で急速に広まっていったそうです。

80年代のラップには政治的メッセージ色の強いものが多く存在して黒人コミュニティにもの凄く影響をあたえたりしていて、ブルースやソウルの様に当初は黒人による黒人の為の音楽だと思います。

サンプリングに関してですが初期のラップはブルーノートやジャズファンク等、白人達が知らなくても黒人達にとっては日常的に聞いて来た黒人音楽が多く・・・・私的には先人達に敬意を表していた
気がします。。。現在はどうかわかりませんが。

ちなみに、現在レアグルーブクラッシックと言われる楽曲の殆どは
80年〜90年代初頭に黒人ラッパー達によってサンプリングされた物です。

90年代後半以降になるとギャングの抗争によりギャングスタ・ラップは社会的に印象が悪くなって人気は衰退しはじめ・・・・
商業的なラップがどんどん増えてきて。。。。


上手く言えませんが僕が聞かなくなった理由は・・・・やっぱり
商業的になりすぎたからですかね?
理屈じゃないんですが。


※しかし、言いたい事を文章にするのは難しいす(笑)



ikd
2011/01/31 12:48
>ikd氏
説明ありがとごぜます
なるほど、ラップはそんな昔からあるんですね
ギャングがやってたとはオダヤカでないですな 笑

ブラックパンサーとかマルコムXの黒人解放運動の一部は共産主義思想とも共鳴してて、それでますます
エスタブリッシュメントの連中から嫌われたような・・・ んで、社会主義者のゲバラの名前が出てきたり・・

ラップ隆盛の背景を見るとゲットーてのが60年代以降も継続的に存在してたってことですね。

オヌヌメの初期ラップがあったら教えてください。

ところで最近よくある、日本語のラップが聴くに耐えなくて・・・・あれ禁止できないですかね? 笑





好調
2011/01/31 13:47
好調の嫌いなセルジオメンデスと、多分商業的に一番成功しているラップのブラックアイドピーズの共演。。。巷でよく流れてましたが。
http://www.youtube.com/watch?v=j_YmPo7fnj0&feature=related
どう思いますかこれ。。。
ものまね王座決定戦に本人出てきて共演、みたいなキャバレーの芸的安さを感じるのですが。。。
ynizm
2011/01/31 17:50
いやいやセルヂオ・メンデスは漏れ大好きですよ。

ところでこのブラックアイなんたら、ての知りませんでしたが、まぁくだらないサンプリング音楽にしか聞こえませんが・・・・

あのね、セル・メンはアメリカでも売れるような音作りが上手いんですよ。かといってブラジリダージなフレイバーは失わない絶妙なトコで音楽作ってますな。

だからこういうアメリカ人なんかにサンプリングの対象としてネラわれたりもするんでしょうね。
これ聞いてるとアメリカの単純なリズムを無理やりブラジルのリズムに乗せてるのがちょっと違和感あるし、不快でもありますね。

70年代にジョージ・デュークが言ってたように、ブラジルの複雑で多彩なリズムは北米ミュージシャンに凄い刺激を与えたようです。 私見では結局北米ではいまだにブラジルのリズムをマスターした人はいないような?

だからナナ・ヴァスコンセロスとかブラジルの先鋭的な打楽器奏者は今でも北米で引っ張りだこのように思います。
好調
2011/01/31 20:05
そうそう、キャノンボール・アダレイも晩年はブラジル音楽にそうとうのめり込んだようです。
好調
2011/01/31 20:19

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