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zoom RSS ブラジルのジャズ (2)

<<   作成日時 : 2011/06/03 00:16   >>

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ブラジルにおいて60年代初頭に三人編成のピアノ・トリオ・ジャズのバンドが大量に出てきたのは、
おそらくボサ・ノヴァのヒットに与るところが大きかったであろう。

ところが前回言ったように、数年のうちに殆どのバンドがジャズから逸脱して行った理由を、今日は考えてました。

ひとつには食えなかったんじゃねーの?
アメリカで売れでもすれば良かったんだろうが、全然売れてないんです。
前回の音はあの時代のアメリカ人には受けなかったと思う。

かと言ってブラジル国内でジャズが売れることもない。

そもそも60年代中盤以降って、アメリカのジャズシーン自体がかなり流動的な時期ですね。 
マイルスのエレクトリック導入前夜、そしてジミ・ヘンなどの前衛ロックがジャズに多大な影響を与える時期。

ブラジルのジャズメンは 「ジャズぢゃ食えねぇんだよん」 と別の方向に行かざるを得なかったのでは?


そうしてブラジルのジャズメンたちがMPBと融合したのはブラジル音楽にとって何よりも幸運なことだったと思う。
ジルソン・ペランゼッタがイヴァン・リンスをバックアップしたみたいに・・・

高度な音楽理論を自在に使いこなすジャズ系の人たちが、バック・ミュージシャンやプロデューサーになったりしたこと
で、どれほどMPBの格調が高められたことか・・・・

アメリカの先鋭的なジャズメンが前衛的になる過程において、旧来のジャズのスタイルから逸脱することが
むしろ是とされたことは、おそらくブラジルでも同様だったろう。
ポップと言われようが、ソフト・ロックと卑下されようが、そういう方向に進んでフロンティアを求めたブラジルのジャズ出身者たちの、
年代で言えば67年くらいからの数年間は、オレは凄く好きなんですよ。

タンバ・トリオ 1975年




ここのピアノ、ルイス・エサって確かジョビンにも助言するくらいのジャズの作曲・編曲の先生だったと思う。
62年結成の、ブラジルにおけるピアノトリオ・ジャズの先駆け的存在。
でもすげーポップだよな。 
ブラジル音楽って前衛になることが必ずしも聴きにくくなることじゃないんだよな。

前回マジにジャズやってたソン・トレスも69年にはこんな感じ。





最後はルイス・カルロス・ヴィーニャス、前回紹介したボサ・トレスのピアニスト、68年の録音。





この時代、アメリカではジャズはロックに近づいたけど、ブラジルではごく自然に、サンバなどブラジル独自の音楽と結びつきますね。


ところで、こういう流れとは別にブラジルでも、しばらくずっとジャズを続けた人も居ます。ドン・サルヴァドールとかジンボ・トリオとかです。

また、初めからブラジル独自のジャズのスタイルを確立してずっと続けてる人達も。
エルメート・パスコアルとかエギベルト・ジスモンチとか・・・・ もうちょっと勉強してから紹介しますね。



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