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<<   作成日時 : 2012/03/07 00:48   >>

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すいません、またドラマーに戻ってもうた・・・
ブラジルで凄い人を見つけてしまったので紹介します。

最初に言っておきますが、北米とブラジルでは「リズムの表現法が異なる」ということです。

ちょっとムズかしい話になりますが、北米ではリズムをその通りに叩き、ブラジルではドラマー自身が充分ノったうえで、自由に別なとこを叩く、と言うか・・・

北米とブラジルのドラマーはノる部分が違っていて、アメリカンは波の山でノるけど、ブラジルでは波頭と波頭の間の長い谷のどこかでノるというか、実際ノってる瞬間には叩かない、と言うか・・・・ 

これ、単にリズムのウラとオモテのこと言ってるんぢゃないんですよ。
もっと深い水面下の話。


だから例えばこれまで紹介したアメリカ人ドラマーの枠組みで、ブラジルのドラマーを評価しないこと。

ブラジルってのはもともと打楽器が多種多様で、英米音楽のパーカッションをこれと比べればお粗末な限りである。

ところが、逆にこれゆえに、と言うべきか、スネア、バスドラ、ハイハット、タムとシンバルを組み合わせた異種混合のドラムのセットを一人の奏者が器用に叩く、という現代のドラムスの形というものは、アメリカが起源なのではなかろうか・・・? 
起源ではないにしても、アメリカで打楽器と言えばドラムだけで、結果それが発達せざるを得なかったとは言えるのではないか?

あれヘタしたら、いろんなドラムを一人が同時に叩く、という大道芸から始まったのかもしれない。

ブラジルでドラムの発達がアメリカより遅れたように見えるのは、実はそういうドラムセットに、ブラジル人が慣れていなかったからだろう。
アメリカの後追いになってしまった。

個々の打楽器によるブラジル音楽のリズムの多様性は、北米をしのぐのにも拘わらず、ドラム・セットでは遅れをとってしまった訳だ。

アメリカで活躍したブラジル人ドラマーって、思い浮かばないよね。 ホベウチーニョ・シウヴァくらい?

ブラジル国内においても、オレが知らないだけかもしれないけど、ドラマーはミルトン・バナナや、エルシオ・ミリート、エヂソン・マシャードくらいしか思いつかない。

反対にパーカッショニストはたくさん居るうえ、北米やヨーロッパで売れた奏者も多いのにな・・・・・・

ドン・ウン・ホマゥン
アイルト・モレイラ
パウリーニョ・ダ・コスタ
ナナ・ヴァスコンセロス・・・・・

だけど90年代くらいからブラジルのドラマーもアメリカに負けない凄腕が出てくるように思う。

ただしドラムセットというものが北米で発達したうえ、16ビートの奏法がすでに70年代におおむね出揃っていたと見れば、どうしてもドラマーというのはアメリカナイズされて聞こえてしまう傾向がある。

だからそこに、どれだけブラジリダーヂ(ブラジル風味)を盛り込めるのか、が聴きどころになるんだよな。


という訳で、今日の人


ヂノ・ヴェルダーヂ   サン・パウロの人らしいという以外詳細不明


年齢はおそらく40代だろう。 若手なのかヴェテランなのかわからないが、ドラムの学校の校長先生らしいからオレは親近感オボえます (笑)

若い頃はポップな音楽をやるバンドの一員だったようです。
スティックの両端を使って叩くというワザの持ち主。 そのくらいしかわからない。

誰かポル語でこれ読んで、オレにおせーて。 オフィシャルHP


ともあれ、まず一曲 (初めの13秒は飛ばす)




・・・・・う〜ん、アメリカンは油ギッシュだけど、ブラジルのほうは油が落ちてて洒脱、とも言えるよね・・・

だけどこの人、北米の香りがほのかにするところがイイよね。 「バネ感」と言うか、それ以上にゴムの弾性体のような強力かつ有機的なリズム感が軽妙さと両立してて、ハーヴィー・メイソンとちょっと似てる。


次はジョアン・ドナートの有名な曲 (これも最初の30秒はスキップしる)




ドラム・ソロでこっそり出てくるサンバのリズム・・・・ 都会的なサン・パウロ音楽として聴いてみるのも一興だろう。

さて、今回の二曲はアメリカで言えば上等なフュージョン音楽だよね。

だけど、ジャズとロックやソウルが融合した北米のフュージョンとは違って、こちらは微妙にサンバの香りもあって、ちょっと異質なフュージョン音楽とも言える。
というか、ブラジル音楽の大部分はもともと融和的だから、ことさらフュージョンとかサワぐ以前から、ブラジルではこういう音楽は発達してましたね。

これをフュージョンと言うのなら、それはヂノのドラムがアメリカとブラジルのフュージョンである、と言う意味においてではないですかね・・・・?


****


日本語で 「ヂノ・ヴェルダーヂ」 「ジノ・ベルダージ」 でググってもヒットなし。
この人も本邦初紹介ということになるようです。

この部室、面白いでそ?


(10月以来ずいぶん久々のブラジル音楽、暖かくなってきたのでまた再開します〜)




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