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zoom RSS 追悼: Marku Ribas

<<   作成日時 : 2013/04/25 11:40   >>

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ようつべを見ていて、ブラジルのマルク・ヒバシが今月はじめに亡くなったことを知る・・・・・・
初期のLP二枚を一枚にまとめたCDを持っていて、いくつか好きな曲があったことを思い出し、いろいろと調べてました。

この人結構スゴいんだな・・・


ジルやカエターノ、ナラやシコ・ブアルキがイギリスやフランス、イタリアに逃れていた軍事政権下の69年、
この人もリオを抜け出してパリで音楽活動を始めている。

71年頃、帰国するまでにすでにバンドを組んでおり、パリでは一定の成功を収めていた。

72年にレコード・デビュー、この曲が話題になった。
おそらくマルクでいちばん売れた曲だろう。 数年後に出るジャヴァンのデビュー・アルバムにひけを取らないインパクトがある。

まさにレア・グルーヴ・ブラジレイラ、苦み走ったアングラ感と前衛感がスリリングだが、アルバム・タイトルはずばり "Uderground" ・・・・
低く鳴り続けるハモンド・オルガンにも注目。






ジョルジ・ベンがそうのように形容されたサンバ・ロックとは、多くの場合サンバ・ソウルと言うのが実態に近いが、これも北米ソウルの影響が大きい。
だがブラジルの男性ボーカルは黒人にも白人にも共通した特徴があり、それは北米に比べてよく言えばしなやかなのだが、悪く言えば線が細い。

太く大きな声を真正面からぶつけてくるスタイルは例外的で、黒人の場合ではミルトン・ナシメント、白人ではイヴァン・リンスあたりがそれに該当しよう。

マルクのボーカルもずっしりとクるタイプだ。

75年、ジョアン・ドナートがアレンジで参加、おそらくピアノもドナートだと思う。
アメリカ帰りのドナートとフランス帰りのマルクがぶつかった音だろうか。
70年代初頭の、北米クロスオーバー音楽にも通底する緊張感。






78年、このベースはおそらく重鎮のルイゾン・マイアで、一流ミュージシャンが結集して作られたのがわかる。 
とにかくバックの演奏がどの楽器も素晴らしい。マルクもドラマチックなボーカルでバックに応えている。






79年、珍しくサンバっぽい曲。マルクにしてはポップなほうだが、この人がポップ・スターであった事はない。






最後におそらくここ10年以内のライブ。晩年はジャズっぽい音楽もやっていた。
マルクが歌いながら結構マメに弾いているギターの音があまり聞こえないのが残念。
最初の45秒は飛ばす。





1947年5月19日、ミナス・ジェライス州生まれ、2013年4月6日肺ガンで死去。

ブラジルでも日本でも人気が高いとは言いがたい人でしたが、おそらくミュージシャン仲間からは尊敬される存在であったはず。
奇人と言われたマルク・ヒバシですが、常にブラックネスに裏打ちされた、ユニークで良質な音楽を演ってきた人だと思います。

当代人気があっても次第に忘れられてしまう人と違い、死後評価が高まる人でしょう。

享年65歳、御冥福をお祈りします。



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