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zoom RSS Leon Thomas

<<   作成日時 : 2016/04/04 00:21   >>

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アル・ジャロウの独特で風変わりな歌唱を聴いていて、彼よりも先輩だが、やはり奇妙なボーカルを聞かせた人を思いだしている。


リオン・トーマス  1937〜1999 イリノイ州セントルイス出身


あるとき事故で声が出なくなり、独自の発声法を開発、アメリカ・インディアンやアフリカの発声法を参考にした歌唱は喉(のど)をふるわせるヨーデル唱法などと言われるが、本人はソウラフォン (Soularphone) と呼んでいた。
初めて聞くと面食らうが、電子的にボーカルをいじることが出来なかった時代、表現を広げる手段として自らの声に特殊なエフェクターをかけた独創性が素晴らしい。

58年からニューヨークに出てきて多くのジャズメンと共演するが、ファロア・サンダースやローランド・カークといった前衛的な音楽家と交わるようになる。
90年代あたりからクローズアップされる、いわゆるスピリチュアル・ジャズのさきがけと目されるボーカリストだ。

まずは一曲、85年ファロア・サンダースと。
ソウラフォン以外でのボーカル・スタイルは案外オーソドックスでナット・キング・コール的ですらある。サンダースのサックスも素晴らしい。 






69年、ホレス・シルヴァーと。 イントロは数年後、スティーリー・ダンの "Riki don't Loose That Number" で再現される。
ソウラフォンのディープな表現力があますところなく発揮される。






73年、カルロス・サンタナのバンドに加入。 こういうボーカリストを使うあたりにサンタナの先進性がうかがえる。
不思議なことにサンタナのギターはほとんど聞こえず、ジョー・ファレルによるフルートがこれに代わった感じだ。







72年、バーナード・パーディー、コーネル・デュプリー、ゴードン・エドワーズらと。
ソウラフォオンが出てこないと単なるソウルであるが、作曲はリオン自身によるもの。






電子技術によって音楽を好き勝手にいじくることが普通になった今日、このような身を挺したボーカルを聞くことはなくなったように思う。
ボーカルは人間の声であり、音楽の基本である。
電気による増幅など無かった昔から、地球上のあらゆる音楽においては声を大きくし、遠くに届くような発声法が工夫された。
オペラしかり、ヨーデルしかり、津軽民謡しかりである。

演奏や録音が電気から電子へと進化するにつれ、こういった努力の価値を理解することは難しくなってしまった。
現在伝統的な発声法は日々地上から姿を消しているように見えるのは誠に残念である。

21世紀にリオン・トーマスのようなボーカリストは出てくるのか・・・?











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