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zoom RSS ウルグアイ音楽(1) Hugo Fattoruso (1)

<<   作成日時 : 2017/06/25 22:45   >>

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ブラジル音楽の大家、ケペル木村さんがかねて推してやまないウルグアイの音楽を聴いている。ウルグアイという国はブラジルとアルゼンチンに挟まれた小国で人口は340万人ほど、したがってこの国の音楽家が巨大な音楽マーケットを持つブラジルや、あるいは一足飛びに北米を活動の拠点にしてきたのは無理もない。

ウ−ゴ・ファットルーソは1943年に首都のモンテヴィデオの音楽一家に生まれる。
キーボード奏者だが、ギターも弾く。
60年代中盤にビートルズの影響を受けたバンドを結成、その後1969年アメリカに渡り、前衛的なクロスオーバー音楽のバンド Opa を結成。

69年という年は北米を中心にクロスオーバー音楽が台頭した時期であり、ここで何度も述べているようにこれらの音楽が持つ薄氷を踏むような緊張感、前衛感覚は今聴いてもたまらない魅力にあふれたものが多い。今回 Opa の曲は紹介しないが、サンフランシスコ録音のクロスオオーバー音楽はブラジルやキューバとも異質なラテンの香気が漂うユニークで上質なものだ。

ファットルーソの音楽には一貫して低俗な響きが無く、かと行って高踏的に過ぎることもない。カンドンベというウルグアイに伝わるアフリカ由来のリズムを前面に出すことが多いのもそうだし、一時期ブラジルに入り浸った頃に共演したミュージシャンが、トニーニョ・オルタやシコ・ブアルキ、ジャヴァンやナシメント、エルメート・パスコアウという良心的なMPBの大御所ばかりだったことからもわかる。

以下、おそらく2009年のアルバムから4曲聴いてください。

ピアノだけでなくアコーディオンもファットルーソだが冒頭のアコーディオンだけで只者ではないことがわかるだろう。
ユニゾンのコーラス隊はブラジルのサンバを思わせるが、小国とは言え巨大な南米大陸あるいはカンドンベの故郷アフリカ大陸を強く想起させるスケール感に圧倒される。4曲とも多数のタンボールという太鼓が鳴るが、通常のドラムが入ってないことに注目。







ファットルーソの歯切れの良いピアノは打楽器的ですらあり、タンボールとの掛け合いのように聞こえる。
コーラスはブラジル・サンバより複雑。







これはリズムがさらに強調された明るい曲。 明るいとは言え陰影があるのがアルゼンチンのタンゴを思わせる。リズムもサンバと似ているが違う感じ。







ファットルーソのピアノはキューバン・スタイルと似た部分もあるが、やはり少し違う。中南米のスペイン語諸国の音楽はどれも共通点と相違点があって興味深いが、ウルグアイはブラジルとアルゼンチンの影響がかなり強いのは地図のとおりだと思った。






ずいぶん更新が滞りましたが、ウルグアイをぼちぼち探検してみます。



























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