コンフント・ミュージック



北米におけるラテン音楽、となるとメキシコ・アメリカの国境の両側で、メキシコ人とその移民によって継承されてきた、コンフントとか、ノルテーノ、もしくはテックス・メックスと呼ばれる音楽についても触れておきたい。
ノルテーノとは「北方の」という意味でメキシコ北部、すなわちアメリカとの国境がある地帯をさす。
国境を越えるとテキサス。

このエリアにはドイツとチェコからの移民が多く、前者はアコーディオンを、後者はポルカのリズムをヨーロッパから持参した。これがメキシコの土着音楽と融合してコンフント・ミュージックが形成された、と言われる。

はっきり言って極端に田舎臭い音楽、のどか過ぎる音楽でそれほど好きではないが、どんなジャンルにも天才プレーヤーは居るもので、ここに紹介する エステバン・ホルダン (米名:スティーブ・ジョーダン)は「アコーディオンのジミ・ヘン」と呼ばれて恐れられた存在、惜しくも昨年亡くなっている。

コンフントが北米メインストリーム音楽に影響を及ぼしたとはとても考えられない。おそらく演奏者もリスナーも貧しいメキシコ人で、そこで完結してしまうものと考えられる。
メキシコ音楽としてはもっと洗練されたものがあると思うが、詳しい人居たら教えてください。

2拍め4拍めにアクセントがあるポルカのリズムはスカのようでもあり、ジャマイカとのつながりがあるのだろうか?

それにしても太陽燦々、開放的、真っ昼間の音楽だよね・・ アコーディオンもいいけどボーカルもかなり突き抜けてて凄いです。

ちなみに コンフント (Conjunto)  とは「共同の」 とか「結合した」とかの意味。



この記事へのコメント

ynizm
2011年01月14日 11:03
ニューオリンズにクリフトンシェニエというアコーディオン弾きがいますよね。系統が似てますね。
似て非なる楽器でバンドネオンというのがありますが、両楽器とも基本構造としてはハーモニカなんですよね。
そこでそのハーモニカでタンゴをやる、ウーゴディアスという天才(変態)プレーヤーを紹介します。
はじめ聴いてるとバンドネオンに聴こえるのですが、聴いてるうちに唾液のグジュグジュ感が伝わってきます。洗練された音楽ではありませんが、変態音楽好きの方は是非。
好調
2011年01月14日 11:24
たびたびカキコありがとごぜます
当該動画のURLあれば・・・

アコーディオンは面白い楽器ですな
ブラジルだとサンフォーニャという独自のアコーディオンがあったり・・・

ynizm
2011年01月15日 15:11
ウーゴディアスの動画が見当たらないんですよね。今度私の持ってる音源をアップしてお送りします。
ウーゴディアスは盲目のプレーヤー。盲目のプレーヤーには超絶、変態プレーヤーが多い気がします。
ウーゴディアスの代わりに同じ盲目の超絶、変態プレーヤー、ローランドカークの画像送ります。
http://www.youtube.com/watch?v=tiI2ZHmxPPo&feature=related

中央線沿線音楽について投稿しようと思っていた矢先、中央線沿線のドラムのドン、古澤良治郎氏がお亡くなりになったという訃報が。
追悼ということで画像お送りします。
http://www.youtube.com/watch?v=IsDDOg85D0s

古澤さん、最高に変態で大好きでした。
合掌。
好調
2011年01月15日 16:00
オレ、30年前秋葉原のジャズ・ギターの学校通ってたとき、学校に古沢さんがいたんスよね・・・
そうですか、亡くなりましたか・・
惜しいです。
好調
2011年01月16日 00:09
いらさいませ~ K山サンだよね?
在学中は音楽の話しませんでしたが、
よろしくおながいします~

ジョニー・ウィンター大好きですよ
高校生の頃から似てると言われてましたが・・・汗

これからもお気軽にコメントくださいませ
好調
2011年01月16日 20:57
ynzm さま
ローランド・カーク二本吹き、初めて見ました。
これ、ソプラノとテナーですかね? 
ちょっとジャッキー・マクリーンを思い出しましたよ

古澤さんのドラムって真面目に聴いたことないけど、ちょっとユーチューブ見てて、まあ、もうちょっとまともな人たちとの演奏を見たい気がしました。
リズムがタイトなんだけど日本人のあっさりしたとこもあるドラムですね。 若いときより晩年のほうが良いような・・・
好調
2011年01月16日 21:02
古澤さんの音楽って良くも悪くも「四畳半ジャズ」っていう感じですね。 
好調
2011年01月18日 14:03
動画見ました~
途中でアコーディオンやめてタイコ叩いて退場・・
かなりの変人なんでしょうね、スティーブ・ジョーダンは。
ガルシアが生きてるから15年以上前のものでしょうが、やっぱりサンタナがイマイチですね。
ynizm
2011年01月18日 22:33
そうなんですよ。「四畳半」。中央線の音楽のキーワードはジャズしかりブルースしかりフォークしかり「四畳半」的なんですよね。

これは中央線カルチャー全般、もしくは日本のカルチャー全般に言えるキーワードではないかと。

日本のカルチャーは「四畳半」で生まれるのでは。。。

外に出てった日本人プレーヤーってそんな臭いはしないんですよね。秋吉敏子とか小曽根真とか上原ひろみとか。個人的には「四畳半」の臭いのするのが好きです。

渋さ知らズって知ってますか。こんな大編成でも「四畳半」の臭いプンプンです。中央線カルチャーここに極まれりという感じでしょうか。古澤さんもたびたび参加してました。

http://www.youtube.com/watch?v=rYqDq_cMwI0
好調
2011年01月18日 22:42
あ~「四畳半」て言ったらオコられるかとおもた良かったです

渋さ知らズ って生活向上委員会 みたいですな・・
確かに日本の音楽って 四畳半 ですね
うん・・ ちょっと考察してみます
ynizm
2011年01月19日 12:50
渋さ知らズは生活向上委員会とほぼ同じメンバーが雪崩れ込んでいます。
彼らとチャールズミンガスビッグバンドはどこか同じ臭いを感じるのですが。
ローランドカークもミンガスバンドで、私は四畳半の人種と同じソウルの人種として捉えています。
好調
2011年01月19日 16:30
ああ、やっぱり「性行為」かww
ミンガスはあまり知らないんでなんとも言えませんが、あれ、四畳半なんですか?
ynizm
2011年01月19日 18:18
このアングラ感が「四畳半」を感じるんですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=R36dxzbsU4g&feature=related
少なくともエリントンやカウントベイシーのビッグバンドではないなと。
変態プレーヤーたちの奇妙な統制というか。
洗練に背を向けた、情念のぶつかり合いというか。
「四畳半」とは情念ではないかと。
好調
2011年01月19日 20:01


四畳半、地下室の音楽ですな。
だけど日本の四畳半モノは自己満足、仲間内での自己完結っていうイメージがあって、僕はそれほど肯定的には使ってないんですよね・・・

ミンガスとかの音楽って一応世間の一部とはつながってるように思うんですが、日本の場合だとそれが無いような・・・・

ただ前衛ジャズは世間とのつながりを断ち切ろうと言った精神のモーメントがあるんで、その点では日本の前衛ジャズはかなり同じ土俵にあがれるのかも
しれませんな・・・・

オレ、音楽は洗練されてるほうが好きなんで、よく分かりませんが (苦笑)

  
好調
2011年01月20日 00:48
>ynizm 氏
どうやらこの意見、噛み合わないのはきっと君が言うところの
「情念」という言葉の意味がはっきりしないからだろう。

そこんとこ説明タノむ。

陳腐な言い方かも知れないが、アチラの音楽は出て来てる音の発振場所がこちらより深い気がする。 状況が日本より切羽詰まっていた、と言えるからだ。すなわちベトナムなどの戦場に送られて明日死ぬかもしれない若者が聴き、発信する音楽だから。

ところが日本は平和だから左翼ゴッコをやってる人も、やった人も普通に良い職にありつけた。
たるんだ世の中と言うほかはない。

日本の音楽が四畳半から出られないのは結局日米安保体制が原因だと思う。国防をアメリカに預け、ひたすら経済のみに邁進する社会には緊張感がない。

若い時にちょっとアバれたこともある団塊世代のオサーンが
今の若いものは刺激が無いとか緊張感がない、とかのたまうのは話が逆だ。やつらの若かった時代のほうがよほど緊張感が無かったからこそ、あんなアソビが出来たんだよな。

だからオレはいわゆる四畳半(抒情派とか自称してたイタい連中を正確に言い当てたコトバ)フォークには虫唾が走るし、
オフ・コース、さだまさし、サザン・オールスターズ、などの音楽を聴くことが出来ない。軽蔑の念しか湧いてこないからだ。

だからそうでない、世界に堂々と出せる四畳半文化があればぜひとも知りたい、と思う。









ynizm
2011年01月20日 14:09
確かに四畳半の捉え方が好調と異なっているかもしれませんね。
ただ四畳半から出られないという部分の解釈は同じかもしれません。
四畳半と情念を結びつけたのは、出られない四畳半で発酵されたものが情念であり、その情念の産物が日本のカルチャーではないかと思っています。
アメリカでいえばブルースと同様のものではないかと思うのです。
一般的に言われているあの気持ちの悪い四畳半フォークに情念などは感じませんし、当然サザンとかには何も感じません。
情念を生み出す四畳半は、日米安保体制後ということであれば、近代化によって破壊されてしまい貧困に陥った地域にも関わらす、地縁、血縁でがんじがらめに縛られて行き場のなくなった地域から、都会に逃走してきた人間が行き着いた部屋。
自由と成功を求めて逃げてきたにもかかわらず結局都会にも受け入れられず、四畳半で情念を研ぎ澄ます。四畳半で生まれたカルチャーは実は背景に農村を抱えていたりする。
日本のフリージャズやブルース、高田渡なんかのフォークには祭囃子や民謡を感じるんですよね。
インプロビゼーションには土着的な憑依を感じます。
また四畳半は、都会への漂流者の象徴だけじゃなく、日本人のヒメゴトの象徴のようにも思えるのです。
開けちゃいけない四畳半の襖。三味線を爪弾く音が聞こえてくけれど入ってはいけないその部屋。
茶室もまた閉ざされた四畳半。妄想に満ち溢れた内向きで凝縮された感覚。
武満徹のギリギリの世界なんてのは私は四畳半を感じます。
音楽だけでなく文学も演劇も映画も漫画も。またヲタクの感覚って日本人の本質的感覚ではないでしょうか。
好調
2011年01月20日 14:23
よくわかりました
で、中央線沿線に四畳半世界がいくつも花開くと・・・

案外ドイツとかヨーロッパのアングラ世界と近いのかもしれませんな・・・ ブラジルで言うとサン・パウロの音楽にそういうのあります。リオ・デ・ジャネイロでは出来ない音楽っていうのが・・・
ynizm
2011年01月20日 14:36
そろそろ好調の専門分野、ブラジルお願いしますよ。
是非、ブラジルアングラも入れていただき。そのサンパウロの音楽ってのがエラク気になります。
昔観たブラジル映画でアントニオダスモルテスってのがありましたが、あれは四畳半世界でしたね。そんな感じでしょうかね。
好調
2011年01月20日 14:43

そのなんとかモルテスって知りません・・・
アングラ苦手なんでブラジル・アングラ紹介できるかどうか・・

サンパウロはブラジルというよりはヨーロッパの一都市と見たほうが良さそうです。しかも並のヨーロッパ都市より活気があると言う・・・

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  • ブラジルのアコーディオン奏者(1) Dominguinhos

    Excerpt: 前回アート・ヴァン・ダムのアコーディオン聴いてたらブラジルのアコーディオン奏者を聴きたくなって、いろいろ調べてました。 ブラジル音楽は昨年の10月以来ですが、真冬に聴くのもオツなもんです。 Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2013-01-20 00:21