Jerry Jeff Walker "Mr. Bojungles"





最初の話題にあげる楽曲を何にするか? ってのはずいぶん迷いますね・・ あまりみんなの知らないアーティストとか
ジャンルだとアレだもんな・・・・

で、誰でも聴いたことあるかな? というこの曲。 いろんな人が歌ってて、サミー・デイヴィス・Jrとかが有名。
60年代後半の録音がオリジナル。 それ、LPで持ってるんだけど今日久々に引っ張りだして聴きながら書いてます。

で、このライブは20年前。なんかJ.J.ウォーカーってカントリーミュージックのひとつの原型を維持したままここまで来た人なんだな、という感触です。 派手なとこが無く、昼間はフツーの仕事してて夜な夜な仲間の前で歌うかのような・・

カントリーってのは本来西部開拓とかの生活の中から生まれた音楽の筈で、基本的に人を慰めたり、癒すのが主目的なように思う。 ブルース・ブラザースとか北部のアーバンな連中からはずいぶん揶揄されてもいるけど、それは典型的なカントリーってのがヘンに甘味料と味の素を混ぜられて、甘ったるいような野暮な音楽だからなのでは?

だけど、こういう本来のカントリーシンガーってのは力は抜けてるけど、ある種「漂泊者の孤独と厳しさ」があるって思いませんか? 

でも「それにプラスして孤独と厳しさを知るうえでの優しさもある」 なんていう左翼評論家が書くようなダサいことは言いません。 (笑)

あのね、この動画の歌、オリジナルよりテンポが速いんだよ。しかも歌い方も「漂泊者っぷり」が向上してて突き刺さるようだ。 音楽的には年齢を重ねた本人と、20年間に何万回も歌ったであろうこの曲は他のシンガーや民衆によっても、文字通り歌い継がれてきたと言う重みが圧倒的で、そこに「優しさ」なんていう甘っちょろいものは全然無いです。

この人にあるのは優しさではない。全てポジティヴなものが共通に持つ肯定的な世界観に、絶対の信頼をおいているが故の安定感・・・・ そこに人々が魅かれるのであって、その後に各自が優しさや、エリを正す気持ちや、厳しさを自分の中に感じるということだ。

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カントリーのひとつのジャンルには、「漂泊者系」っていうのがありますね。
その中の苦しみを歌うことも多いのだが、同じ国の黒人たちの苦しみから生まれた音楽とは、決定的に異なる点があった。
黒人奴隷は主人の農場に縛られていたから漂泊することは出来ないのだ。そこには地面に縛られた重苦しさがある。 放浪の旅が出来たのは白人だけだったろう。 今に至るもカントリー歌手に黒人が極めて少ないのは、人種の差にこのような生活現場から来る気分の差がプラスされ、乖離が極大化したのが理由であろう。

ブルースやジャズという黒人音楽に白人はどんどん参入した。 だがその逆は少ない。少なくともこの曲が出来た60年代においては・・・・ (例外:リッチー・ヘブンス)

初めてカントリーに接する人は、ともするとその「軽さ」に違和感を憶えることが多くはないですか?
だけど、次からは白人音楽のカントリーが本来的に持っている「軽さ」ではなく「軽み」を味わってみると良いような・・・・ それが嫌なら最初からその軽さを差し引いて聴いてみてください。

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「漂泊者系カントリーシンガー」と言へば、ジム・クロウチもそうですね。年代も同じです。
この人についても、いずれ・・・・

誰かカントリーに詳しいヒト、居ませんかね? いろいろ教わりたいので・・・

















この記事へのコメント

ikd (31.5期生:ノートン16H)
2011年01月10日 18:24
カントリー・・・・すみません、全然分かりません。
黒人音楽に影響された自分にとっては正直苦手意識があります。

好調の文中にある様に60年代においてはブルースやソウル/ジャズという黒人音楽に白人はどんどん参入しています。だがその逆は本当に少ないですよね。ソウルに関して言えばオーティスレディングがストーンズのサティスファクションをカヴァーしたりはしてますが。ちなみに黒人が白人の音楽に歩み寄るのを事を「クロス オーバー」なんて言います。

うーん、まったくカントリーに関係ありませんね(笑)
誰か詳しい人いませんかね。
好調
2011年01月10日 19:44


たびたび米とんくす

いやオレもほとんどのカントリーは苦手なのよ。特に男性カントリー歌手はほぼムリ・・・
だけどジェリー・ジェフって虚心に聴くと凄く良いと思うんだけどな・・・ ハートがあるんだよ

リオン・ラッセルなんてのもカントリーぽい曲あるし、
リトルフィートからイーグルスに至るまでカントリーって
やっぱり北米音楽の骨格だから、聴いたほうがイイと思ふ・・

  

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    Excerpt: 訃報が続きます。 Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2013-05-02 21:56