Todd Rundgren

ブラジル、書けば書くほど勉強不足を思い知らされて、ちょっと疲れたんで気分変えたいです (汗)

そこで唐突ですが、トッド・ラングレンについて20年ぶりにいろいろ考えたことなど・・・・

87年頃からトッドにはまり、92年5月、実際にトッド本人に会って話しをし、次の日からぷっつり彼の音楽を聴かなくなってしまうまで、約4年間ほとんどトッドばかり聴いていたあの頃のことを自分なりに整理しようと思う。

トッドのアルバムはLPで28枚くらい持ってる。CDは91年の ”Second Wind” から。
僕が買ったトッドのLPは89年の ”Nearly Human” が最後、ということだ。
ちょうどLPからCDに替えた(替えざるを得なかった)頃にトッドと会ったことになる。

そしてトッドと切れたあとのCDは次の92年 "No World Order" まででその後は一枚も買っていない。

トッドと最初に出会ったのは最初に輸入版で買った "A Wizard A True Star" だった。
トッドのアルバムの中でもとりわけ危険視されてる73年の意欲作である。

でもそんなことは知らず、予備知識も「顔の長い人」という意外全くない状態で、いきなりこれを聴いたのがまずかった (笑)


あまりにもスゴかったんだよな・・・・


これ、多重録音、ほとんどトッドが一人でやってます。 できるだけ大音量で聴くこと。




もちろん多重録音が凄いってことじゃないですよ。この肯定的で力強いエネルギーに圧倒されたんです。
センスが良いとかそんなところより、オレが惚れたのはそこなんだよな。

このアルバム歌詞カードにあるトッドのメッセージ:

「僕はスターってわけじゃない。人間の持つある種の傾向、叡智と愛の探求をする音楽の代表者だ。
叡智は限られた幸運な人にしかもたらされないが、愛はそれを判別できる人なら誰にでもやってくる。
ともあれ、我々は愛を追求するべきだ」

こういう重要な「宣言」ってCDの歌詞カードにも再現されてて欲しいんだけど・・・

ところで
何故、レコード屋でトッドのLPを手に取ったのか?
理由は全然無くて、「このひとの音楽ヤバいらしいよ」
という噂を聞いていたのが理由と言えば理由・・・

つまり「ヤバい」という最高のホメ言葉のみが、オレをトッドに近づけたのだ。

あとにも先にも、それまで一回も曲を聴いたことがないアーティストで、これほど抽象的な評判のみで買ったレコードにシヴィれて、
「確かにヤバいわ・・」 と納得して、その後シラミ潰しに同じ人のレコードを
追い求めた例って、オレの中ではこの人とブラジルの数名だけなんだよな。

このアルバムのジャケットはご覧のように相当キテて、まさにサイケデリック。見たとたんに買いたくなるよね?

それで買うレコードがどれもすごく良くて、当時廃盤だったものも探して一枚8千円とかで買ったのも数枚ある。

オレにとって87年頃からあとはリアル・タイムでトッドの新譜につきあってきたことになる。
なんだかんだ言っても、同時代を共有する感覚ってのはポップミュージックにおいては極めて重要で、
若い諸君も古いのばっかり聴いてないで、フォローする同時代人を何人かは抑えておいたほうが良いと思う。

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トッドの基本情報を書いておこう。 ボサ・ノヴァの時のように他所に丸投げせず、オレの認識をもとに書いてみる;

そうそう、これ聴きながらね。 これ、72年の二枚組 "Something/Anything ?" からの、トッドの初めてのヒット曲。 オレにはトッドの声がとてもせつなく聞こえるんだが・・・・
同じアルバムからの二番目のヒット曲、ビルボードの5位まで登った "Hello It's Me" もいいが、オレはこっち派。




1948年ペンシルヴァニア州生まれ。NYやフィラデルフィアに近い。トッドが華麗なフィラデルフィア系ソウルっぽい一面を持つのは不思議ではない。

67年にフィラデルフィアでバンド、Nazz を結成。68年、69年、70年と3枚のアルバムを残す。 ヒットは無し。ビートルズに影響されたスタイル。
Nazz 解散後はレコード会社でレコーディング・エンジニアとして働く。 70年にアルバム "Runt" でソロ・デヴュー。

この時期エンジニアのトッドは意外な人のプロデュースをしてる。 グランド・ファンク・レイルロード、ホール&オーツ、ザ・バンド。
ジャニス・ジョプリンとはケンカしたようだが、トッド曰く「バンドの音楽性に関係なく音をプロデュースした」とのこと。
トッドが録音機材などのハードに詳しい理由である。

74年にバンド Todd Rundgren's Utopia を結成、当初メンバーチェンジがあるがトッドを含む4人組に落ち着く。

Utopia とは並行してソロアルバム。

90年代前半、ユートピアの活動は休止(解散ではない。ときどき集まって演奏してるようだ)
ソロに専念して現在に至る。


年代順に一枚一枚アルバムを紹介すればそれがトッドの歩みと変遷になるが、アルバムが30枚以上となると
ちょっと面倒ですね。

次回から、つれづれなるままに気に入った曲を紹介してゆきます。


今日お別れは75年のソロ・アルバム "Initiation" から。プラーナてヨガの用語で「宇宙に充溢するエネルギー」のことです。
オレ、トッドに入信(イニシエイト)してたようなもんです 笑




10年くらい前だけどウチの卒業生で、これ聴いてホントに逝っちゃったヒトいます (笑)

(つづく)

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  • Todd Rundgren (7)

    Excerpt: アメリカ音楽がらみで久々にトッド・ラングレンを聴いてました。 トッドについては以前語りつくした感じでしたが、93年のアルバム" No World Order" がどうしても好きになれず、以後20.. Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2014-11-29 23:25