続 ニューヨーク雑感

そう、94年と言えばちょうどオレがトッドと切れたあとで、前にも話したけど、なんか空白の期間だったんだよな。
肺の風通しがよくなってて、スースーと今まで聴いたことのない音楽が素直に入っては通り抜けてたような時期だった。

そんななかで引っかかった音楽のひとつがジャズ。 そして、このNYCへの旅がいきなりジャズの本質みたいなものを
教えてくれたように思う。 ジャズの魅力を言葉で表すのは難しくて、それを言えるのにはまだあと何年もかかると思う。
でも最初にそれがわかったように思えたことが、オレをしてジャズに没頭することから遠ざけたのだ、とも思う。

さて今回・・・・

まあ見た感じ面白かった変化はデブが減ったこと。 というかほとんど居なくなってるの、あのアメリカ人特有の、日本人には絶対居ない超絶肥満体が。
それが路上のクルマと完全にリンクしてる。
でかいアメ車は本当の少数派、タクシーがほとんど TOYOTA になってた。

それはともかく、結論から言えば、オレの憶えてるNYCがそこには無かった。 まぁ薄まった感じ。
とりあえず不景気だとは断言できるが、何が変わったのか、と言うのは難しい。 

2001年9月11日の事件と、2008年のリーマン・ショックというマンハタンを根底から揺さぶった津波に、二回も襲われたことがその原因になっているのは間違いない。
でもそれが何をどう変えたのか・・・・・
それを言い表すのは非常に難しいのだが、なんとか音楽を通して説明してみたい。


ライブハウスに行った。 タイムズ・スクエアにあるB.B.キング・クラブ。
ヴィクター・ウッテンというベースの人。 兄貴がギター。ふたりとも変態(笑) まぁ一種の大道芸的なとこがある人たち。

ベーシストの系譜としてはスタンリー・クラークとかエイブラム・ラボリエルと言った人たちの流れ。
え~っと、オレの苦手な系統なんですけど・・・・ (苦笑)

日本からオンライン予約できるショーって滞在中はこれくらいしか無かったんです。

でも楽しめましたよ。
こんな感じ



まぁベーシストなら7フレットから上は使うなよ、と言いたいね。 だけどハイフレットばっかじゃん・・(笑)
高音欲しけりゃギター弾けよ・・・・ 五弦ベースじゃないだけマシだけど・・・

こういうのジャズって言うのは抵抗あるけど、まあジャンルはどうでもいいよね。
特に前衛的というほどでは無いけど、NYは新しいものが受け入れられる街ですから。

で、なんかね、ふと思ったのはNYCはジャズが似合う街では無くなったんぢゃないか、ってこと。
それが今回いちばん感じたことかな・・・・
5番街でも蝶ネクタイ締めてる人は見つからず、お店の商品もなにか特に高価で魅力的なものがある訳ではなく、華やかさが無い。

今この街は観光客の落とす金で成り立ってるのかもしれない。
タイムズ・スクエアはクルマを締め出して歩行者天国になってるの。それほど人は多いんだけど、みんな観光客っぽい。
その中でニューヨーカーは地味な服装で下を見ながら早足で歩き去る感じ・・・・

ちょっと淋しいよね。

そんな心象風景で歩いてたら裏通りの小さなライブ・ハウスでドン・マクリーンのステージを告知してた。
「あ~・・・この人まだやってるんだ・・・」

ドン・マクリーンと言えばほぼ唯一のヒット曲しか思い浮かばない。
1971年のこの曲・・・・



8分以上あるこの歌、45RPMのドーナッツ盤では一曲を半分に切ってA面・B面に分けた、という前代未聞の構成だった。
古き良きアメリカン・ミュージックを追慕してる、ちょっと哀愁を帯びたこの曲がこのたびのオレのNY旅行にはピッタリだった・・・・・
もうあのNYCに会えることは無いのかもな・・・・・って。

それで面白かったのは、ニューヨークに行ってニューヨークらしさに浸れないとなると、俄然クローズアップされてくるのが一般的な意味でのアメリカらしさなんです。
NYもアメリカなんだから、そこからNYらしさが捨象されればそれは当然なことなんだよな。

で、出てくるのがみんなが苦手なカントリー・ミュージックというわけ (笑)

まさかヌーヨークに来てカントリー聞きたくなるとはなぁ・・・・ オレもショックだったんですよ。

以下、往復のヒコーキのパーソナル・アミューズメントの音楽チャンネル中、カントリーの部でずっと聴いてたスゴいヤツ、ブラッド・ペイズリー
なんかテレキャスターがえらくマブい音出してるでねーか・・・・



1972年ウエスト・ヴァージニア生まれ。 シンガー&ギタリスト。 ロックっぽいよね。 ライブ盤のギターソロ聴いてるとちょっとスティービー・レイ・ボーンを彷彿させる。
黒人みたいにダボダボではなく、ぴっちりしたTシャツ、お約束のテンガロン・ハットがいかにも、だよな。

もう一曲。考えてみるとカントリーで使うエレキギターってテレキャスターばっかりだよね。



カントリーでテレキャスターと言えば Albert Lee や、Dean Parks なんて言う人達がオレの好みなんだけど、この人も伝統的なカントリー・エレキギターの歌わせかただよな。
こういうの聴くとストラトもいいけど、やっぱテレキャスターだよな、フェンダーは・・・
スライド・ギターやフィドルというカントリー用の楽器が入ってるんで軽みもあるよね。ぎりぎりロックじゃないの。


さて本題に戻るます。
そうやって不景気なニューヨークを見てると、アメリカの経済人が状況打開のためにオバマ政府にどんな圧力かけてるか、と想像すると海外からの搾取と輸出の増大でしょうな。

で、日本が狙われると。 それがTPPです。 小泉・竹中の構造改革、郵政民営化はアメリカに日本の富を献上する売国政策だった訳だが、
それ以上の売国の極みがミンス党がアメリカに脅かされて締結しようとしてる、日本にとっていいことはひとつも無い「一方通行の自由貿易」であるこの条約。

このたびの震災に空母で救援にやってきた頼もしいアメリカは、その空母を日本海に差し向けた。 中・露・朝というロクでもない火事場泥棒国家を牽制してくれてる、とオレは
見てるんだけど、それはアメリカが善意のカウボーイになってるからじゃないんだよ。 
日本を守ることがアメリカの国益にもつながってるということ。 悪く言えばオイシイ餌である日本を、別の泥棒から守ろうとしてるということ。

アメリカに感謝すると同時に、餌であることはこれ以上やめにして、ヤツらと共同して双方の国益向上をはかるべきですが、今のミンス左翼政権では無理ぽなのが悲劇・・・

そういうシビアな国際政治の常識を考えると、オレが昔見たニューヨークの、あのタフな競争社会が重なってくる。
ニューヨークで発展したジャズという音楽は、そういうバックグラウンドを見ずに語ることは出来ないだろう。

ジャズってのはクールな音楽だと思う。熱狂の中にも醒めた部分がある。ホットな演奏でも同時にヒンヤリしてるの。
それがある種のアメリカらしさの一断面ですね。

それで言いたいのは、そして今回も痛感したのは、音楽を通してアメリカを感じたいんならジャズばっかり聴いてないでカントリーなんかも聴かなきゃ駄目だよ、ってことです。
今のNYCはジャズが似合わない街になってたけど、オレはカントリーを聴いてやっぱり今回しみじみと 「アメリカ」 を感じることが出来たんだよな・・・・

(てことはカントリーの人にもジャズを聴いて欲しいんだよね)


最後はペイズリーのアコースティックな曲、17歳のときの自分に手紙を書けるとしたら・・・・ しみじみ系の歌













  

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  • Brad Paisley

    Excerpt: なんかいつまでも暑いのは、オレがブラジルばっかり語ってるからじゃまいか? などと妄想するほど不快な高温多湿が続くよな。 Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2012-09-17 12:15