Magna Carta

戻りました。 旅行中ずっと前回のテーマ考えてました。

英国とブラジルって似てるな~、ということです。

あのキャラヴァンの曲って、どこか田園的なんだよな・・・・ 風土、土地からエネルギーをもらってると言うか・・・ そういうものとの一体感がある。
前に英国音楽は演劇っぽいところがある、って言ったけど、別の見方で言うと、英国音楽は自然風土と対立せず、そこにまどろむような安心感を漂よわすエンビエンス(空気感)があると思う。

さて、そうして英国音楽を語るとなると、実はオレ、以下にあげるような有名どころの英国バンドを、若い頃から今にいたるまで、本腰を入れて聴いたことがないんです:

ビートルズ
ローリング・ストーンズ
クリーム
キンクス
ザ・フー
ピンク・フロイド
レッド・ツェッペリン
イエス
ロキシー・ミュージック
エマーソン、レイク & パーマー
デヴィッド・ボウイ
クイーン・・・・・・

一応ひととおり聴きはしたけど、金の無い若者だったときは、こういう誰でも持ってるようなレコードは買わなかったんだよね、借りればいいから・・・
ほんとに好きだったら買ってたんだけど、彼らのレコードはあまり持ってません。
なんつ~か、彼らの音楽の大袈裟な部分、つまり演劇的なところが駄目で、のめりこめなかったんだと思う。

で、まあちょっと普通よりはちょっと地味めな英国音楽に行ったと。  
トラッドであったり、フォークであったり、シンガー・ソングライターであったり・・・
つまり、オレなりに英国の音は大好きだったという事です。

で、今日紹介するのは マグナ・カルタ というバンド。 結成は69年。


まず、1970年のヒットです。




ちょっとサイモン&ガーファンクル、あるいはジム・クロウチと言ったアメリカのフォークっぽい感じだよな・・・・ 明らかにそういう音楽の影響がある。
だけど、このまどろむような、ちょっと幻想的な空気って、英国ならではだと思う。
対人関係、対社会的な関係での孤独感を感じているとき、イギリス音楽では風景や自然が味方になって慰めてくれるんぢゃないかな・・・・?

次は76年




これも時代を考えると、POCOとかのアメリカのウエストコースト音楽の影響が大きい。 と言うか、ちょっと聴くと、その亜流のようにさえ聞こえますね。
だけど、ここでもやっぱりそれが英国の田園音楽に変質してると思う。

土地(ランド)との一体感は、ブラジル人が ミーニャ・テーハ(わが大地)という感覚と非常に似ている。

ところがアメリカに行くと自然は荒野であることが多く、孤独感とは、人間的、社会的に孤立していることに加え、土地との一体感も無く、それが味方をしてくれない。
そこには絶対の孤独とも言うべき精神的に追い詰められた光景が広がる。

もちろんそういうところから出てくる音楽は濃密で内容が濃い・・・・・・ 
そしてそれが、ジャズからカントリーに至るまで、アメリカ音楽に共通した特質となっている、と言えはしないだろうか・・・・?


以前、アメリカは神と直接対話する、キリスト教プロテスタンティズムの世界だ、と言ったことと関連します。

だけど、それがたまに聴いててツラくなるんだよな・・・

でブラジルと英国は似てるよなぁ、なんて思うんです。


最後に82年、ちょっとアメリカのクサいカントリーっぽい始まり方です。




でも途中から完璧な英国音楽ですね・・・・
陳腐な表現だけど、音が優しいよな・・・・ やっぱりまどろんでる。 赤子がゆりかごで寝てる感じ・・・・自然と対立してません。
(10cc にも似てるよね。)

演劇っぽく大上段から振りかざす演劇系英国音楽もいいけど、こういう素朴なブリティッシュネスを感じさせる音楽もいいでそ?

で、そういう素朴な部分を、あの演劇系の英国連中も、実は完全に共有してるんではないですか・・・・?





  

この記事へのコメント

ynizm
2011年06月16日 19:01
ブリティッシュとアイリッシュって当然のことながら全然違うんですよね。好調の好きなヴァンモリソンはアイリッシュな人なんでしょうかね。
好調がこれまで紹介してくれたブリティッシュモノでブリティッシュが段々分かってきましたが、カントリーはよくアイリッシュの影響が強いと言いますよね。
となると、ブリティッシュはアイリッシュがアメリカ経由でイギリスに着いて出来上がってきたんですかね。
よくイギリスとアイルランドは、日本と韓国みたいなもんだと言いますが、ずいぶんと隔たりがあるんですかね。
ブラジル、イギリス、アメリカ、アイルランド。この関係性と対比は面白そうですね。
好調
2011年06月16日 21:16
ヴァン・森村はアイルランド人だけど、ちょっと特殊な人だと思います。初期の頃は黒人音楽で、後年アイリッシュの血が騒ぎ始めた人かと。

アイルランドがカントリーに占める影響の割合は大きいと思います。だけど音階・メロディー・リズムにアイルランド成分が多いとはいえ、やっぱり精神のありかたはアメリカンなものに
なってしまう事が大きいんじゃないでしょうか?

僕自身アイルランドには行ったことがないんで、なんとも言えないですが、英国と愛蘭土はずいぶん違うと感じます。

  

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