Vashti Bunyan

60年代半ばから活動を開始、いくつかの曲をリリースした後、1970年にファースト・アルバムを発表。
その後音楽シーンから遠ざかり35年後にセカンド・アルバムを出す・・・・・ ギネス記録にもなりそうな英国の異色女性歌手を紹介しましょう。


ヴァシティ・バニヤン (1945~)  オックスフォード大学をドロップアウトしたのち、アメリカ旅行中にボブ・ディランの音楽と出会い、歌手を目指す。


しかし全く売れなかった・・・・・

最近発掘された60年代後半のデモ・テープを聴いてみよう。 四曲入ってる。 ギターも彼女です。





いや~これ、同時代ブラジルのアストラッド・ジルベルトより声が小さいよね・・・・ 汗
ブリティッシュ・ボサ・・・・・ と言うには地味すぎる。

ビートルズが売れてた時期にこの音楽は売れないでしょうねぇ・・・・・
現代のオサレ系ボサ・ノヴァだとこういう歌い方もありなんでしょうが、60年代だと微妙でしょう。


だけど、70年のアルバムは一流ミュージシャンがバックアップ、かなり独自の世界を築いている。
どれも短い曲なんで三曲どうぞ。 













凄くいいですよね。 批評家も絶賛したようです。 しかしセールスはやはり・・・・ (涙)
ここで彼女は歌手への夢をあきらめる。 さっさと引退してしまった。

・・・・・ところが時とともにこのレコードの人気がじわじわ上がってくる。

本人も知らないうちにヴァシティーはカルト的な人気者になり、少数しかプレスされなかったこのレコードの値段は一枚20万円以上に・・・

TVCMに彼女の歌が使われること再三におよび、ついに2000年そのアルバムがCD化、彼女自身にも再デビューの話がもちあがる。

そして2005年、セカンド・アルバム "Lookaftering" を発表。 
一曲だけ聴いてみませう。





それまでに彼女は三人の子供を産み、育てていたんですが声が驚くほど変わってない。曲が短いのも昔のまま。
なにより静謐な音楽世界に磨きがかかっているのは驚異だよな・・・・

純粋英国音楽は皮肉なことに当の英国において、70年代には急速に人気を失っていったように見える。
スティーライ・スパンは例外として、彼らはそれでもかたくなにポップな方向に舵を切らなかった。
小規模なギグは継続されていただろうが、日本から眺めれば彼らは沈黙していたように見える。

しかし21世紀、彼らの音楽は見直され、復活し、若手に継承されているようです。

土着音楽は死なず・・・・・





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