Mark Fry


前回のヴァシティ・バニヤンは潜伏期間が35年でしたが、今度は36年というイギリスの男性シンガーです。


マーク・フライ 1952年生まれ


父親は画家、本人も絵の勉強のためイタリアに行く。71年ローマに滞在中、イタリア人音楽プロデューサーの目に止まり、現地のミュージシャンとわずか三日でアルバムを録音する。 

72年、そのアルバムが発売される前にイギリスに戻ったフライに、イタリアから完成したアルバムが何枚か届いた。
プレス枚数は少なかったようで、特に注目されることもなく、ほどなく彼は音楽をやめて画業に専念することに。

例によってこのアルバムがじわじわと人気が出始め、中古市場で高値がつき始める。 もちろんフライ本人はそんなことは知らない。
アシッド・フォーク、サイケ・フォークの名盤と言われる "Dreaming with Alice" 誕生のいきさつです。

二曲聴いてみましょう。





アングロ・コンセルティナ(イギリスのアコーディオン)だと思うんだけど、イタリアにもこういう楽器の使い手がいたんですね。
非常にサイケデリックです。





現在オリジナルのLPは30万円くらいの相場だそうですが、2006年にこのアルバムがCD化されるとフライがさらに注目されることになる。
そして2008年、36年ぶりにセカンド・アルバムが出る運びとなりました。

かなり味わい深い歌は、まるで36年間のブランクなど存在せずに、ずっと歌ってきたシンガーのようにも聞こえる。
事実、彼は絵を描きながら歌を作り溜めていたようです。
声はオッサンになってますね・・・・・





しかし何故なんですかね、70年代中盤以降、最近まで英国でこういう音楽が沈黙してしまうのは・・・・
彼らが早すぎたのか・・・・・・ と言うとそうでもないように思う。
やはりアメリカでは一切ウケそうもない音楽がレコード会社から切られた、というのが本当のところではないか。

あるいは70年代中盤というと英国病の最盛期で、経済もうまく行ってなかった時期だよな。
イギリスのオートバイも絶滅しつつあった時代・・・・
案外音楽もそういう事に影響を受けるんだろうな。


マーク・フライは今年、三枚目のアルバムをリリースしてます。(先月発売されたばかり)
現在はフランス存住らしいですが、やっぱり音は英国ふうだと思う。





いわゆるアシッド・フォークなのは最初のアルバムだけですが、70年前後は英米両岸でそういう音楽が存在してました。
マーク・ボランなんかも最初はそうです。

アシッド&サイケデリック・フォークについては目下研究中。 また、いずれ・・・・


おまけ:
フライの絵は彼の 公式サイト で見られます。 オレ、絵はよくワカんないんでコメント不能ですが・・・




この記事へのコメント

変態通行人
2011年10月25日 08:13
なんだか霞がかかってていい感じです。米国では曖昧な感じというかモヤットした感じわからんでしょうね。

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