Anne Briggs

70年代半ばまでに活動が途切れた純粋英国音楽シリーズ、とりあえず今回で一度終わりにします。

今日はいちばん難しい人。


アン・ブリッグス  1944年 イギリス・ノッティンガム出身


伝統的な英国民謡、アイリッシュやケルト音楽の系譜。
10代後半で後にペンタングルを結成するバート・ヤンシュと同棲、影響を与えあう。

60年代にイギリスのフォーク音楽を引っ張ったパイオニア。

71年の歌を二曲。




レコード・デビューは64年、その後73年まで更に三枚のアルバムを発表、だがそこで彼女はシーンから姿を消してしまう。
大酒のみでライブに出てこなかったり、私生活はけっこう荒れていた模様。




73年、最後のアルバムはアン本人が自分の歌が気に入らないという理由で、リリースが24年後、97年になったいわくつきの一枚。
おそらくその頃、ブリッグスが再評価されてのことだろう。 
このあたりのタイム・スリップぶりは最近見てきた四名と同じ。

このあと彼女は、いっさいアルバムを出していない。




え~っと、こういうの苦手な人は苦手でしょうね。

だけどブリッグスはバート・ヤンシュ以外にもジミー・ペイジなんかにも影響を与えていて、当時の英国シーンではクロウト受けする人だったようだ。
彼女自身の音楽は少し古めかしいスタイルだが、それは英国のフォーク音楽がサイケデリアに化学変化し始める直前の姿を体現している。

その段階で彼女の音楽が終わってしまったのは残念だが、その後の英国音楽に残した影響は大きかったと言うべきだろう。

あるいは音楽に変化をもたらす仕事は意外に労力を使うもので、彼女はそれを使い果たしたのかもしれない。
おそらく言えることは、前回までに紹介した四名より年齢が少し上の彼女は、彼ら四名の道を切り開いたということだ。 

ここで疑問が持ち上がる・・・・・・

ブリッグスが伝統とモダンの架け橋になったとすると、では英国における伝統音楽とはどんなものだったのか?

アメリカから黒人音楽が到来する以前からイギリスにあった音楽は、古くから伝承されてきたスタイルである以上、英国にもかすかに存在した芸人音楽とも言えるものだ。
それを自由音楽に転換したのがアン・ブリッグスの功績だったと思う。


最後に最近のアンとヤンシュの映像。まだ歌ってはいるみたいです。

「アンの歌は新鮮だった。古い歌をよみがえらせたんだ」 と ヤンシュが言ってますね。






この記事へのコメント

変態通行人
2011年10月30日 22:37
自分のまわり詳しい人多いと思ってましたがコノテの達人はいなかったですぅ
学生に戻って聞きたいなあ なんか放浪したくなったです…
好調
2011年10月30日 22:59
たびたびの書き込みありがとうございます。
このテの音楽は最近けっこう見直されてるようで
リスナーは増えてるようですよ
ぜひ放浪に出てください 笑

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