Hot Tuna

ホット・ツナはアシッド・ロックの王道のようなバンドと言える。

なによりこの時代、サン・フランシスコのロックは格調が高い。

ウエスト・コースト音楽を聴くときに、とりわけ70年代以降はそれがシスコ製か、LA製かによって少しく雰囲気が異なるように思う。
70年代LAの音楽は、多くの場合良く言えばポップに、悪く言えば水で薄められて劣化・大衆化した。
LAは大阪、シスコは京都、と言ったらわかりやすいか・・・・

シスコを代表するヒップなロック・バンドとして、ホット・ツナ は グレイトフル・デッド と人気を二分し、80年代にはこの二つのバンドを主に取り扱う雑誌すら存在した。

時間の感覚を大きく取らないと楽しめない音楽である。
そのスケール感は日本人には伝わりにくい種類のものかもしれない。

人気のあったジェファーソンを飛び出して、自分のやりたい音楽を、盟友のベーシスト、ジャック・キャサディと追求した。
商業性が全く感じられない純粋性がある。
格調が高いとはそういう事を言っているのであり、それがなければアシッド・ミュージックは成立しない。

究極の自由音楽である。

74年 "America's Choice" から二曲、前回紹介の "Quah" と同じ年、ジミ・ヘンの影響。





2:40あたりからアシッド感に収拾がつかなくなっていく様子が・・・・・





76年 ”Hoppkorv” より、音が出てくる精神の光景がグレイトフル・デッドと似ている。 ヒッピーの聖地はシスコだったんだよな・・・・・
この動画作った人はかなりワカってる人だと思う。





ヨーマの音楽性どおり、ホット・ツナはもっとアコースティックな曲もやっている。
72年の名盤、"Burgers" より。

実はオレ、ジャック・キャサディーのベースってあんまり好きぢゃない。
ガコーン、ズコーンという音質はフラット・ワウンド弦を張ったホロウボディー・ベース独特のもの。 

だけど、それがパパ・ジョン・クリーチのイカれたフィドルと絡み合うのがホット・ツナのサウンドなのだ。 





オレがツナを聴いてたのは77年くらいまで。
以後ずっと聴いてなかったら、ヨーマは去年ソロ・アルバムを出したみたいだし、
今年2011年、ツナとしては20年ぶりのスタジオ録音の新譜を出してるのを知った。

一曲だけ紹介します。 J・J・ケイルとかと同様の世界。 
コンセプトとしてはジェファーソンの雰囲気を出したかったそうだ。
エレクトリックとアコースティックのバランスが、40年かかってやっと程よくミックスされたような・・・・・

だがストーンして聴くべき音楽であることにいささかの変更も無い。




ヨーマは今年71歳・・・・ 外見は変わったけど声はほとんど昔のままだよな。
もういちどライブを拝観したいものである。 出来れば地元で・・・・・



お断り:

オレがよく聴いていたジェファーソンの後期の楽曲が、ようつべに全然上がってないので Jefferson Airplane についてはもうちょっと後で語ります。
ジェファーソンをようつべで上げてる人に、後期のものも上げるように依頼したりしてます。


脚注: ストーンする

変性意識に入って石のように動かず、じっくり音楽に浸ること。
当部室の最重要キーワード。







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