Brian Auger (1)

イギリスには民謡をベースにした純粋英国音楽ありと言えども、やはり多数派は、アメリカ黒人音楽の影響を強く受けている人達だ。
ブルースはもとよりソウル、ジャズもそれぞれ英国には深く根をおろしていた。

黒人音楽の一部はロックへと変形していくが、それとは別にビート音楽とも言うべきジャンルがあると思う。
いわゆるブリティッシュ・ビートとはロックよりはスタイリッシュで、黒人音楽のリズムの部分を追求する音楽、と言うのがオレの理解。
汗臭いロッカーズの好んだロックン・ロールに対抗したモッズの音楽だ。

今回紹介する人はその英国ビート音楽の第一人者、 60年代半ばから黒人音楽をベースにした音を造り続け、いわゆるレア・グルーヴとして現在も一部では高い評価を受けている。 
爆発する才能、ブリティッシュ・ファンクの産みの親にして、クロスオーバー音楽の先駆者・・・・


ブライアン・オーガー 1939年、ロンドン生まれ


オルガンとピアノ、そしてボーカル。

デヴュー作は65年、アメリカのブルース・マン、サニーボーイ・ウィリアムソンをサポートしたものでジミー・ペイジも加わっている 「どブルース」 だ。

その後のアルバムでは無名時代のロッド・スチュワートやジュリー・ドリスコルのボーカルが参加、70年には後にアヴェレイジ・ホワイト・バンドを結成する面子が加わっている。
グラミー賞ノミネートはアメリカでも評価されていたことの証であろう。

まずは67年のアルバムから。
後年ジャズ・フュージョン系ギタリストとして名を馳せる、ゲイリー・ボイルのギターが冴える。  ( ウエス・モンゴメリーの影響が顕著だよな )

オーガーのオルガンも時代を感じさせない。 67年という年式と、全員イギリス人による演奏である点、注目してほしい。





そのブライアン・オーガーとはこんな人物。67年のライヴ映像。 エレキギターの歪んだ音に対抗するかのようなハモンド・オルガンの攻撃的スタイルは、間違いなくキース・エマーソンが影響を受けたものだろう。





次の曲は英国・プログレ音楽のような感じで始まるが、1:20からのオーガーのソロは、ジャズの素養がなくては出来ない。
すなわちオーガーはビート音楽のみならず、プログレッシヴ・ロックや英国ジャズの先駆者とも言えるのだ。
事実75年のライヴ盤では、ハービー・ハンコックの "Maiden Voyage" を取り上げている。





69年、ジュリー・ドリスコル(愛称ジュール)のボーカルと。 後年のアメリカ西海岸のファンク、タワー・オブ・パワーやスティーリー・ダンの先を行ってるでねーか・・・・
バンドの名前がトリニティーってとこもイイよな(笑)




英国でブライアンと言うとユニークな才人が多い。 Brian Ferry, Brian Eno....... だけど後輩への影響力、先進性、なによりパワフル度においてはオーガーが一番だと思う。
70年代以降、英国音楽の少なくない部分はオーガーの軌跡に負うところが大きいし、おそらくアメリカ、さらにはブラジルにおいてもいくぶんそれは言えると思う。
つまりオーガーはビートルズと並んでアメリカを侵略した British Invasion の急先鋒だったとも言えるのではないか?

次回もブライアン・オーガー続きます。





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この記事へのコメント

変態通行人
2011年11月07日 00:08
なにブライアンオーガーって かっこいいいいいい
CD探す

この記事へのトラックバック

  • 秋の夜長にイギリス音楽

    Excerpt: ブラジルが続いたんで今回はブリティッシュを聴きながら秋の夜を。 英国音楽は夏向きではないというのがオレの偏見、シャキっと爽快な季節になってきたんでそろそろいいかな・・・ Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2013-10-09 00:31