Brian Auger (2)


ブライアン・オーガーは70年代に入ると、次第にビート音楽というよりはクロスオーバー音楽の色が強くなってくる。

この時代、アメリカでもクロスオーバーは全盛期を迎え、あちこちで刺激的な音が同時多発的に進行していたのはすでに見てきたとおり。
オレがこの時代のそういった音楽に、特別な思い入れがあるのも繰り返し語ってきた。

今日は70年半ばの二枚の傑作アルバム、73年の "Closer to It" と、75年の "Straight Ahead" から聴いていくが、いい曲が多すぎて選曲に困った。

ブラック・ミュージックから派生した新しい音はアヴァンギャルド性が強いが、背後に英国ポップスの香りが漂うところに特徴がある。
さらにこの頃のオーガーには妙にブラジル音楽っぽいところがあると思う。
ブラジル・ジャズがポップになっていった時期の、あの音だ。

70年代、オーガーは Oblivion Express (忘却急行)という洒落た名前のバンド名を名乗っている。 昨日まで自分が演っていた音楽を忘れ、どんどん前に進む意気込みの表れだ、
と勝手に解釈しているが、確かにこの時期オーガーの勢いには、誰にも止められない刺激的なスピード感がある。

まず 73年から2曲。 攻撃的なオルガンは影をひそめ、よりクールな音が緊張感をかもし出している。




次の曲は Average White Band の "Pick Up The Pieces" に似ている。ポップスとしても聴けてしまうところがブリティッシュだと思う。






75年からは3曲。
これ、イントロはもろにブラジル音楽だよな。 
オーガーはオルガンではなく、フェンダー・ローズを弾いている。
全体的に流れる緊張感は同時代のハービー・ハンコックに似てはいないか。
ドラムのスティーヴ・フェローンはアヴェレイジ・ホワイト・バンドから出向。




次の曲も、1:30からのピアノ・ソロはタッチがハンコックっぽい。




この曲もボーカルはポップスっぽいけど、長いピアノ・ソロは決してそうではない。




オーガーの音楽はちょっとジャンル分け不能なところがあるが、それが日本においてこの人が聴かれる機会を減らしてきたのだとすれば不幸なことだと思う。

次回もオーガーいきます。








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この記事へのコメント

変態通行人
2011年11月09日 19:50
なんかあまり年代を感じさせないですうううう。いまっぽいとこあるし。重すぎずいい具合
またまた変態通行人
2011年11月09日 19:56
ウィキったらジミースミスの影響を受けとかあったけどジミースミスよりぜんぜんカッコいいっっっオルガンもの欲しかったんだけどよくわかんなくてジミー買ったりしたんだけどちょっとピント来なくってあんま聞いてなかったの。。ひさびさ萌えました

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