Harvey Mason


ドラマーというとこの人にも触れておかないとマズいよな。
フュージョン全盛期にスティーヴ・ガッドと人気を二分した人・・・・

ハーヴィー・メイソン  1947年 ニュー・ジャージー州出身、主に西海岸で活動。

オレがこの人を初めて聴いたのはハッコクのヘッド・ハンターズだったか、ジョージ・ベンソン・76年のコレだったか憶えてない。
そのドラミングには少なからずショックを受けたものだが、とにかく重いのに軽妙というリズム、ハイセンスでありながらシンプルというのが器用なガッドに対抗していた要素だった。
そう、ガッドよりも好きです、オレは・・・・




でもジャズ・ファンがショックを受けたのは、メイソンのドラムよりも、あのウェスの再来と言われた鬼才・ベンソンが、こんなC調な曲を演るとは・・
という落胆にも似たものであったようだ。 (C調:昭和のコトバで「調子イイ」をジャズ・マニヤふうにひっくり返したもの:笑)

だけどハーヴィー・メイソンの重いリズムがギリギリこの曲が軽薄になるのを防いでいるような・・・・

しかしメイソンもこのあとどんどん堕落してしまって、はっきり言ってフュージョン期、すなわち77年頃~80年代いっぱいくらいまでのソロ・アルバムは
聴かないほうが良い。
やはりクロス・オーバー期の70年代初頭の録音が良いが、ソロ・アルバムは上の曲と同じ76年のやつまでだと思う。

その前、75年のアルバムから。 メンツはハンコックのグループと同じで
ハービー・ハンコック (p)
ポール・ジャクソン (b)
ベニー・モーピン (sx)

つまり前々回紹介したハンコックの曲のメンツからマイク・クラークとハーヴィー・メイソンが交代した格好になっている。
聞き比べるとリズムは甲乙つけがたいとしても、スリリングで前衛的な刺激はクラークのほうが上で、ハンコックがクラークと組んだのがよくわかる。





76年のアルバム "Earth mover" から "When I'm With You"
ホーンはシー・ウィンド
ギターは最初のソロがマイケル・センベロ
第二ソロとカッティングがレイ・パーカー   終わり方がカコいいよね。 つ~かパーカーのギター・ソロって珍しいよな。




77年、ちょっと微妙な曲が多いアルバム "Funk in a Mason Jar" から。
これはデイヴ・グルーシンとかドラム以外のメンツが聴くに耐えないが、我慢してドラムだけ聴いてると、
やはりタダモノではないドラマーであることがよくわかる。





フュージョン時代も過ぎて、90年代になると少し反省して、またドラミングに磨きがかかってきますね。
やはり研ぎ澄まされたセンスが光る都会的なドラマーだと思う。

次の動画、例によって李・リトナー(g) に、ボブ・ジェイムス(p) だの、アンソニー・ジャクソン(b) だの、オレが敬遠してるメンツばかりなんだけどドラムがイイんです。
「バイーア・ファンク」とか言いいながら、全然ブラジル音楽ぢゃないけどな・・・李の音楽性ってホント低いよね。 だからこそ売れたんだろうけど・・・
これもドラムだけ聴いてみて。




と、まあこれだけ見てくると、この人は活動拠点を西海岸に置いたのが間違いだったよな。
ニューヨーク中心にやってれば、もっともっとスゴい録音をたくさん残せたのに・・・ と思ったりしました。

LA出身のマイク・クラークはNYに拠点を移してたのは正解だったと。


参考: Harvey Mason Official WebSite


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