ポーランド音楽(3) ポーランドのファンク

ポーランドはファンク音楽が結構盛んなようで、面白いバンドがいくつもある。
70年代からアメリカのこういう音楽を取り入れており、その取り入れ方と咀嚼のスピードは速く、
やはり音楽のバックボーンがよほどしっかりした国だったのだ、と想像できる。

今日はその中から4つのバンドを紹介。


78年ビッグバンド・カトヴィツェ から
普段はもっとオーソドックスなジャズ・ビッグバンド楽団なんですが、これはファンキー。





アレックス・バンド、1980年。 詳細不明だが、アメリカの同名のバンドとは無関係。
アルバム・タイトル Zderzenie Mysli とは「思想の衝突」と言う意味。 他にもいい曲があるので、いずれ紹介します。






エルゴ・バンド、1978年。 これはもうポーランドのタワー・オブ・パワーと言う他はない。
ハモンド・オルガンもいい。






最後に今日のイチ押し・・・・ 

昨日のアポストリス・アンチモスがあまりにもイイんで、調べてて見つけた80年チェコスロヴァキアでのライヴ。
SBBとは シレジアン・ブルース・バンドの略。 ブルースからスタートして多彩な音楽性を持つに至る。
70年代から30枚以上のアルバムを発表しているから、ポーランドでは人気があるのだろう。

(シレジアとはポーランドとチェコのにまたがる地域で、かつてはそういう国があった。)




それにしてもこの曲、たった4人でやってるとは思えない音の厚みに圧倒される。
しかもライヴだよ、これ。 どの楽器も超一流でドラムも本場アメリカのドラマー達に全然負けてない。
やはりアンチモスのギターが素晴らしく、晩年のマイルス・デイヴィスと演って欲しかった、などと思った。


*****


で、総評。

う~ん、なんだろうね、この「微熱感」は・・・・・
ホットになりきらずクールな部分があるんだけど、そのクールネスの感じが英・米・ブラジルとはちょっと違うと言うか・・・・

それと思うのは、どうやらこういう音楽ではドイツやフランスよりもよほど進んでいるのではなかろうか? と言うこと。
この場合のススんでる、と言うのは異文化吸収能力が高いということです。

さらに思うに、冷戦時代、鉄のカーテンで仕切られた状況があって、初めてここまで音楽が充実したのかもな、ということ。 ブラジルも軍事独裁政権による検閲時代のほうが、いい音楽が多かったのと似てるのかもしれない。

となるときっと、他の中欧諸国の音楽も面白いんだろうな・・・


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  • ポーランド音楽(14) SBB

    Excerpt: ポーランドと言えばトマシュ・スタンコの稿で紹介したアポストリス・アンチモスが気になってて、改めていろいろ聴いてました。 ここらでちょっとまとめておきます。 SBBは、シレジアン・ブルース・バンドの.. Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2012-10-16 08:39
  • ポーランド音楽(19) Poluzjanci

    Excerpt: 鬱陶しい梅雨どきですが、ポーランド音楽の適度な湿り気とクールネスが、この時期にはあいますな。 Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2014-06-13 00:15
  • ポーランド音楽(30) Grazyna Lobaszewska

    Excerpt: キャリア40年以上に及ぶポーランドの女性ボーカリストを紹介。 Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2015-03-01 16:17