ポーランド音楽(6) Novi Singers

今日はポーランドのジャズ・コーラス・グループです。

ノヴィ・シンガーズ  1964年結成

アメリカでは マンハッタン・トランスファー とか シンガーズ・アンリミテッド と言ったかなりの超絶ボーカルでないとジャズ・コーラスを名乗るのはおこがましい。
実はこのジャンル、世界的に見てもそれほど多くのグループが存在していないという事実は、難易度が相当高いからなのではあるまいか?
声を楽器にするのは、ある意味楽器の演奏より難しいのかもしれない。


まず一曲、1965年。 このグループはスキャットのみで歌詞がないのがほとんどのようで、言語の壁が無いということは世界中どこでも受け入れられる、ということになる。
途中のサックスはズビグニュー・ナミスロフスキー、ポーランド・ジャズ・シーンでは最も重要なサックス奏者の一人です。 (そのうち紹介するかも・・・)




けっこう格調高いと思うんですが、どうもこの人達の受け入れられ方、あるいは売られ方がイマイチはっきりしないんだよな・・・
なにかポップ・グループの一環として売り出されたようなフシもある。

1970年、まあポップスのような気もする曲。





だけどやっぱり格調高いな、と思うのはショパンのピアノ曲をそのままコーラスで再現してる。 71年と77年に出しているようだが、これは多分71年。





気になるのは紅一点のエヴァ・ヴァナット。 以下69年、ノヴィとしてではなく、ソロでアンジェイ・ワイダの映画音楽で歌ってる曲。
ノヴィ・シンガーズの最初のLPはボサ・ノヴァだから、ブラジルっぽい気分はマスターしているようだ。
しかし、やはりエヴァのボーカルは寒い国を思わせる。
かと言って北欧系とも違うし、フレンチにも似てるようで気分が違うような・・・・

バックの演奏がどの楽器もかなり高度。





なんかポーランド音楽の面白さは、高度なジャズの世界がいきなりポップスとぶつかるようなところにもあると思います。 アメリカでジャズとポップスが融合するとだいたいくだらない音楽になるんですが、ポーランドはもっと愚直で不器用なところがある。

鉄のカーテンに仕切られていた時代、彼らが自由世界に憧れを持っていたのだとすれば、その自由の象徴がジャズだったのかもしれないですな・・・・・。







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