Novos Baianos

ブラジルのソウルを見てたんですが、ソウルがアメリカの黒人音楽だとすれば、ブラジルにも多くの黒人音楽があって、中でもサンバはとりわけ大きな流れであり、ソウルが入ってきた時はずいぶんサンバとぶつかりあったのではないだろうか。
およそサンバはブラジル人の血肉であり、おいそれと北米ソウルに飲み込まれる訳にはいかないのだ。


今日は60年代後半から活動を開始、ユニークな音楽性で新しいサウンドを追求し、MPBのみならず本流サンバにも新風を吹き込んだグループ。


ノヴォス・バイアノス  バイーア州の州都サルヴァドルで結成。


中心メンバー、モライス・モレイラが脱退する74年より前の3枚のアルバムがやはり優れているので、今日は初期の曲を紹介していきます。

彼らのサウンドはブラジル音楽にフォークやロックを持ち込んだ独特のもので、おそらくエレキ・ギターなど派手な電気楽器でサンバをやった最初のグループのひとつだと思う。
70年のファースト・アルバムから。 この時期のアメリカのサイケ・ロックの雰囲気がある。




以後3曲は72年のセカンド "Acabou Chorare" に入ってる曲です。
このアルバムは最近ローリング・ストーン誌によって、「ブラジル音楽最重要アルバム百選」 に選ばれたようで、マリ-ザ・モンチなども影響を受けたらしいです。

まずは ど・サンバ から。 ブラジルのリズムが中米のと全然違うのがよくわかる。
ブラジルのほうが大陸的なんだよな。





次もサンバ、中盤リズム隊が参入してくるとこが鳥肌モノです。紅一点のボーカルはベィビー・コンスエロ、のちにこれからは想像出来ないエグいシンガーに進化し、ベィビー・ドゥ・ブラジルを名乗る人。
大所帯の彼らはヒッピーのコミューンのような共同体を作って暮らし、音楽とサッカーに明け暮れていたらしい。
3rdアルバムのタイトルは "Novos Baianos F.C." 。 FC とはフットボールクラブ、つまりサッカーチームのことだ。





コンスエロのボーカルが聴かせる曲。フォークのようなサンバのような・・・・
バイアノスはサンバという芸人音楽に自由音楽を持ち込んだグループのひとつでもあると思う。






これだけリズムに支配された強力な黒人音楽を本来持っていたブラジルであるから、北米ソウルの導入はロックやロックンロールより遅れるように思う。
70年代から徐々に導入され、一時期北米そっくりになるものの、やはり何でも吸収してしまうブラジルのことだから、90年代以降はソウルとサンバは高度な融合を果たすように思います。
ことさら北米ソウルっぽく演るのではなく、ソウルの影響もある新しいブラジル音楽と言うべきスタイル。

次回以降そのあたりを紹介できれば・・・・・


**明日から夏休みの旅行に行くので更新は一週間後あたりです。








この記事へのコメント

who-g
2013年02月01日 17:56
ベイビー・コンスエロは知ってるけど、ノヴォス・バイアノスって何だっけと思いながら読んでいたら、はめ込みの文字を読んで思い出しました。オス・ノーヴォス・バイアーノスと認識してたバンドでした。カタカナ表記は難しいですね。
昔、ちゃんと日本盤のLPが出た事もあるのが懐かしいです。

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    Excerpt: 2月にイタリアン・ラウンジ音楽の第一人者、ニコラ・コンテの新譜が出てたのでさっそく紹介します。 コンテについては過去記事を参照。 Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2016-04-10 23:32