ポーランド音楽(13) Perfect

夏バテというのは秋に出るらしく、どうも更新する気がおきなくて時間があいてしまいました。
すでに夏は去った状況でどんな音楽を聴いたらいいのか、そういうのがわからなくなってしまった今年の秋・・・・

それで夏前に絶賛連載してたポーランド音楽への興味が涼しくなってきたら再発してしまい、
グゼゴシュ・マルコフスキーなんかを聴いてたんです。

パーフェクトは彼が在籍してるバンドで演奏技術はかなり高い。
彼らがデビューする81年は70年代のパンクを経て勃興した、ハードでシンプルでありながら洗練されてもいる、英国勢が先頭を切った音楽が注目された時代でした。

まあ、一言で言うとスティング(ザ・ポリス)の影響が大きい。

オレ、スティングは歌は上手いし、いい曲も書く才能あふれる人だとは思うけど、何故かあまり好きではないんだよな・・・
初期の頃のはその全く新しいスタイルにインパクトがあって、嫌いぢゃないんだけど後半はどうも・・・・

で、パーフェクト82年の演奏。 ポリスの真似と言われればそれまでだが、 少なくとも猿真似でわないよね?
特にこの時代、ポーランドはまだソヴィエト支配下の冬の時代であったことを思いおこして欲しい。
なにか崇高なロック魂を感じませんか?



 

94年、すでに東欧は自由世界に復帰済み。 なのにこのテンションの高さをどう説明するのか・・・・





ロック・ミュージックを奏でる動機のひとつに抑圧への反抗というものがあるとすれば、パーフェクトやマルコフスキーがこういうテンションを保ち続けているのは
政治体制への反抗ではなく、人間存在へのより普遍的な疑問や怒りを訴えているからなのではないかと思えてくる。

そうでなければあのソヴィエト崩壊、東欧解放という大事件の前後で、これほど音楽が変わらない理由が説明出来ないだろう。
上の2曲は解放前後で12年もの年月をはさんでおり、そういう年月が流れれば堕落してしまうロックバンドも少なくない。

まあ解放後も、実はそんなに明るい時代が到来した訳ではなかったのかもしれませんが・・・

試みに歌詞をグーグル翻訳で和訳してみると妙に暗喩的、哲学的な詩であり文学的でさえあった。
例えば最初の曲の冒頭部分、なんかタルコフスキー映画のように難解・・・・

(グーグル翻訳は滅茶苦茶な日本語になるので、英訳してみたり、自分なりに組み立てた和訳です)

_____________

秋、その島で私は少年だった
十歩の距離は砂ばかりだ
気持ちが落ち込み、そこからこっそり逃げ出した
私はそこをきれいにしたかった
結局、それは私のものだからだ

やっとのことで早春草の種をまく
私の島では、ここから裸足で行くことができる
自宅から新鮮な水の入ったバケツを持ってきて
花を植え、きれいに切り揃えた

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ポーランド音楽が格調高く聞こえる理由が少しずつわかってきました。

94年からもう一曲、アシッド・ロックを。ポーランド音楽は空間の広がり&スケール感がでかいよな。
ギタリストのシジトヴィッチがジミ・ヘンドリックスへのオマージュ・アルバム出してるのも納得です。





この記事へのコメント

変態通行人
2012年10月18日 08:45
かっちょいいです。反骨魂みたいの感じますね。

この記事へのトラックバック

  • ポーランド音楽(24) 単発紹介

    Excerpt: ずっとポーランド音楽を調べてると、一曲だけイイとか、スポット的に紹介したい曲とかがいっぱい出てきて、とりあえずランダムに紹介しておきます。 Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2014-06-29 23:51
  • ポーランド音楽(11) Grzegorz Markowski

    Excerpt: ポーランド演歌を聴いてて思うのは以下の点。 すなわちポーランド語はロックやソウルにノセやすい言語なのか? やはりロックもソウルも英語圏が起源の音楽だから、他言語の場合英語ほどぴったり来ないというの.. Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2015-03-07 23:47