ポーランド音楽(14) SBB

ポーランドと言えばトマシュ・スタンコの稿で紹介したアポストリス・アンチモスが気になってて、改めていろいろ聴いてました。
ここらでちょっとまとめておきます。
SBBは、シレジアン・ブルース・バンドの略で72年結成。アンチモスは結成頭初のオリジナルメンバーではないようだが、加入後は
中心メンバーとして活躍している。

当初はその名のとおりブルース・ロックだがすぐに実験的な音造りに邁進し、一般的にはプログレッシヴ・ロックにカテゴライズされている。

留意すべきは、彼らはポーランドでは70年代では最も人気があるバンドのひとつであった点。
その証拠に81年の一時的解散までの9年間になんと15枚ものアルバムを出している。
その後は90年代からたまに再結成してはアルバムを出すという状況。
ライブ・アルバムが非常に多いのは演奏レベルが高いということだ。

決してポップとはいえず、能天気なハードメタルという音でもなく、よくこういう音がリスナーの人気を博したものだと思う。
すなわちポーランドの聴衆レベルの高さをよく表しているとも言えるだろう。

まず74年、すでにブルースではなくなっている。アシッド感も満点。





SBBはいろんな顔を持っていて、これは77年、なにか北米ウエスト・コースト風な音。無理に英語で歌ってるところなど同時代の日本ロックのような空気感もある。3:30からのアンチモスのソロがいい。 何故か最後のあたりでプログレ調になるのが面白い。





80年、第一期SBB最後のアルバムより。
ちょっと英国のカンタベリー楽派っぽい雰囲気ありませんか?





この後、SBBは93年まで活動休止。アンチモスはシュタンコと録音したり、まあ武者修行を10年以上やってから、たまに集まっては演奏している模様。 
あきらかにギターの表現力が上がっている、2007年の曲。
徘徊老人のようなキモいオサーンはSBB創立者のヨゼフ・クシェック(p)。
アンチモスも老けた・・・・





最後に今年発表のニューアルバムから。 デビュー40周年乙。
64歳のクシェックのボーカルが、前回のマルコフスキーのように魂がこもっていて素晴らしい。





SBBはいつしかイニシャルのブルースバンドをやめて、 "Search, Break up, Build" を標榜します。
すなわち「探求、破壊、創造」。
まだまだ続く彼らの探求を応援したいところです。


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この記事へのコメント

変態通行人
2012年10月18日 08:50
最後、、あっっあついです、、、プログレまじり2曲目がいいですね。

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