Bernard Edwards


イギリス音楽を引き続き紹介しようと思っていろいろ見てたんですが、紹介したい曲が軒並みようつべに上がってなくて頓挫しますた。

そこで僕の得意分野、ベースについてそろそろ語り始めるのも一興かと・・・・

だけどね、ドラムやギター、ピアノやホーンと違って、一般人にはベースって聞こえてないようなんだよな。
バンドやってた頃にベースラインをコピーしようと必死になって聞き込んでた経験のあるベーシストだと、どんな曲を聴いても
まずベースの音が耳につくようになる。
ベースの音を際立たせる方法として、33回転のLPを45回転で回すと面白いほどベースの音が飛び出してくる、なんてのがノウハウでしたww

ベースがカコいい曲聴きながら「すげぇベースだよな」、とか言っても賛同者は少ない。 てか、聞こえてない。
となると、ここでベースを語っても理解されないのかな、という危惧がずっとあったんです。


チャック・レイニー、ゴードン・エドワーズ、ジェイムス・ジェマーソン、ウィリー・ウィークス・・・・・ オレの大好きなベーシスト達をここで紹介しても理解されるかどうか・・・・・・、
でもこの人のベースなら誰にでも聞こえるでしょう。 一番好きなベース奏者です。


バーナード・エドワーズ  (1952 ~ 1996)  Chic (シック) のベーシスト



この人を紹介するとなるとシックを語ることになる訳ですが、今回はあえてバーナードのベースにフォーカスしていきます。
ギターのナイル・ロジャース、ドラムスのトニー・トンプソンとの三人組がシックの中核。
三人とも強烈にカッコよくて唯一無二なユニットだったと思う。

まずは80年代録音の未発表曲。とにかくシックの音は新しかった。今でもこれほどカッコ良いバンドって居ないよね。






バーナードの特徴はフェンダーのジャズ・ベース、もしくはミュージックマンのアンプ内臓ベースから繰り出される、おそらく7フレットあたりから上はほとんど
弾かないんじゃないか、という低音部メインの音域と、異様にタメの利いた引きずるようなリズム感。 チョッパーは滅多にやりません。
これに同じくフェンダーのストラトキャスターをほとんど生音で弾くナイル・ロジャースのギター、シンプルでカッコ良いトンプソンのドラムス、というのがシックの音。
そこにストリングスや女性ボーカル、ホーンが絡むんですが、それでもあくまで中心は三人の音なんです。

大御所、ダイアナ・ロスもシックの斬新な音造りにはついて行けてない感じ。
シックの曲はベースがなかなか入ってこなくて、やっと入ってきたところから盛り上がるパターンが多い。
この曲もベースが鳴りだすまで約1分・・・





こちらもベースが鳴るまで45秒・・・・・シスター・スレッジとの有名なヒット曲の別テイク。 こちらのほうがベースがよりフューチャーされている。
いちばん低い4弦の低フレット部の音が凄まじい。よほど名器のジャズベか、あるいはミュージックマンでなければ出ない音。

(ところでスレッジ姉妹は歌が下手だな。まあちょっと場末感があるほうがシックにはあうのかも:笑)





バーナードは96年、武道館でのライブの次の日に、ホテルで亡くなっているのが発見される。死因は肺炎。
もしかしてそれは、現在取り壊し中の赤坂プリンスあたりだったのかもしれない。
その貴重な最期の雄姿をナイル・ロジャースとのインタビューとライヴ映像でどうぞ。





以下5:30からのベース・ソロに注目。 この曲、昔演ったんだけど、こんな簡単なベースラインがどうしてもこういうリズムで弾くことあたわず、ショックを受けたことが思い出される。
バーナードはジャコ・パス同様ブリッジ側に寄って弾いていて、重いながらも芯があるサウンドを出しているのがわかる。
やはりライブでは遠達性に優れるミュージックマンを弾いていたようだが、スタジオ録音ではジャズベのほうが多いように思う。

いっぽう、ナイルのギターはネック側を弾いているのも興味深い。シャープでありながら意外にふくよかなこの人のギターカッティングの音の秘密だろう。
それにしても完璧なライブ・パフォーマンスだ。





シックはこの後、ドラムスのトニー・トンプソンを2003年に亡くし、現在はナイルのみが生き残って活躍している。
でもそれはもはやシックと呼ぶことが出来ないのは残念である。

オレの知ってるベース弾きでバーナード・エドワーズが嫌いなヤツは居ない。

ことベースに関して言えるのは、基本を押さえたシンプルなベース・ラインでありながら強烈なファンクネスを出せる奏者には文句の言いようが無いということだ。
エイブラハム・ラボリエルやアンソニー・ジャクソンと言ったギタリストくずれのベーシストをもてはやすのは、案外ベース以外の楽器奏者であることが多いのは興味深い。

ああ、なんかミュージックマンのベースが欲しくなってきた・・・・







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