イタリア音楽(10) Noemi (2)

御無沙汰してます。
ほぼ半年ぶりのエントリーになります。

前回から現在までの間、トリニティースクール閉校という一大イベントがあり、それがある種の精神不安定な状態を引き起こしたのは自分でも意外で、音楽を語る余裕もなかったと分析してます。
学校をやめたんだから時間的余裕は以前よりは出来たんですが、人間多忙なほうが趣味にも没頭できるのかもしれない。

ともあれトリニティーなきあとも、このブログは継続する所存ですんで、引き続きよろしくお願いします。


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さて、今日は約二年前に紹介した、イタリアのノエミの新譜を聴きます。
アルバム・タイトルが "Made in London" なとおり、英国録音になります。
ちなみに前作はアメリカ録音でした。

英国録音となると最新のブリティッシュ・ポップスの音造りにノエミの超絶低音ボーカルが乗る寸法だが、なんというか全体的にノエミの声がヴィヴィッドではなく、なにかフィルターをかけてしまったもどかしさが残るミキシングなのが不満。 

前作の圧倒的なボーカルが薄まってしまい、ひょっとしてノエミ32歳、もう声が出なくなってしまったか? と一瞬思ったが杞憂だった。

何度も聴き込んでみると、やっぱりこの人のボーカルはヤバい。
大声量でシャウトしていてもコントロールが完璧で安定感がある。

まずは一曲。 プリテンダーズの同名の曲とは無関係。
この人、キャラクター的にはシンディー・ローパーみたいな面もある?






次はアルバム中、唯一英語の曲。 アルバム中でもシングルカットされてる曲ではなく、つまり英語圏でのヒットを特に狙ったものではないのだろう。 せっかくロンドンに来たんだから英語でも歌ってみるかな、という程度の理由だったのかも・・・・・ 英語が上手いな。





イタリア語はスペイン語やポル語と違ってほぼイタリア以外では使われない言語。
イタリア語の歌で通すということは、それほど大きくもないイタリアン・マーケット向けの音楽なのか?
ノエミ本人はそれでいいのか?

おそらくそれでいいのだろう。 ほとんどの場合、外国で録音するということはその外国で売り出す目的が大きいもので、そのよこしまな動機ゆえか駄作になることが多い。
ノエミの場合は単に外国の音造りに興味があったのだと思う。
だとすれば純粋なアーティストであり、自由音楽の人であろう。

なんというかイギリスのプログレの伝統というか、あるいはアニー・レノックスみたいなブリティッシュネス(英国らしさ)がノエミとは相性がいいのは想定どおり。
ドラマチックに歌い上げる、若干大げさで演劇的な構成こそ、英国音楽が最も得意とするところだから、新作が英国録音と聞いても驚かなかった。


次はノエミの真骨頂、シャウトが連続する曲。 やはりイタリアというよりは世界的に見ても何年かに一人という優れたボーカリストだと思う。






アルバム最後の曲、 曲名 "alba" は「夜明け」の意味。たしかにそんな感じだ。
ストリングスがいかにもブリティッシュですな・・・・
なおこのアルバム、ほとんどの曲はノエミの作曲。





イギリスに行ってもそこに飲み込まれることなく、いつものノエミの世界を展開してるのが素晴らしい。 
これほど強力なボーカルだと、アレンジだのミキシングだのはどうでもいいと言うことか。

でもアメリカ、イギリス、と来たんで次はぜひブラジルで録音してみて欲しいと思いました。





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