ポーランド音楽(19) Poluzjanci

鬱陶しい梅雨どきですが、ポーランド音楽の適度な湿り気とクールネスが、この時期にはあいますな。

ポーランドと言えばずっと女性歌手ばかり紹介してきた感じですが、今日は強力な男性ボーカルを擁するブラックミュージックを基調にしたバンドを紹介。


ポルジャンチ  リーダーでボーカリストのクーバ・バダフ ( Kuba Badach : 1976~ ) を中心にカトヴィツェのジャズ&モダン・ミュージック・アカデミーの学生達によって1995年結成。 2000年レコードデビュー。


ポーランドでファンクなどの黒人音楽が70年代から盛んだったいきさつは以前に見たとおり。なんで共産党支配下の東欧で、そんな音楽に人気があったのかは謎ですが、70年代からすでに相当洗練された音は出してましたね。

リーダーのクーバ・バダフですが、実はブラック一辺倒ではなく、フォークとかロックっぽい音でも歌っていて、歌詞を大事にするタイプ。
なにより好感を持てるのがファッションというか、なんか髪型とかヒゲの感じが全然フツーで、ポップスター然としたところが皆無な件。
けっこうインテリなんだろうな、と思う。

彼らの2000年のデビュー・アルバムは超名盤で、さっそく中古CDを探してみたけどどこにも無い。 地元ポーランドのe-Bay で探しても見つからない。
調べてみると激レア盤で入手困難とのこと。 これは是非とも欲しいアルバムなんですが、今日はここから5曲聴きます。
なにせ全曲ハズレ無しという、まあヴァン・モリソンで言えば "Moon Dance" みたいなアルバム (笑)
5曲選ぶのも苦労しました。

一曲目、ベースがいい。 クーバを支えるのは二人のキーボード、ギター、ベース、ドラムス。
クーバを入れて6人がポルジャンチのメンバーです。 さすがに音大卒だけあって、各インストゥルメンタリスト達の演奏も素晴らしいが、24歳クーバの青臭いボーカルがとてもいい。
3:40あたりからのオルガン・シンセがヤバい・・・・






二曲目、のびやかにリラックスした中にもブラジル音楽などにはあり得ない涼しさやクールネスがある。 これがポーランドの音楽だ。
ローズとギターがいい。






次は生ピアノが北欧ジャズの空気感・・・・・
若者バンドらしい溌剌としたコーラスがいい。






これも力の入ったボーカル。 ポーランド演歌の香りがあるのはマルコフスキーと同じか・・・・






最後はポーランド・ファンクを。 クーバの含羞(がんしゅう)はブラジルのウィルソン・シモニーニャに似てると思う。






ポルジャンチ、次回も語ります。








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