Brad Paisley の新譜

当部室恒例、秋の訪れにカントリーを聴きます。

ブラッド・ペイズリーについては過去にずいぶん持ち上げた記事を書きました。
しかし最初に紹介してから実は二枚もアルバムが出てて、でも何か気に入るような曲が無くてここでは紹介出来ずにいたところ、今週アメリカからさらに三枚目の新譜"Moonshine In The Trunk" が到着。

期待とともに聴いてみると・・・・・・・・

やっぱり駄目なんすよね・・・・涙

どの曲もつまんないんですが、いろんな意味で考えさせられた曲、「月面の星条旗」を聴きます。





以下、歌詞を訳してみた。


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月に行こうとして死んだ飛行士たちを、どのように讃えればいいんだろうか
彼らは交通事故やケンカで死んだわけじゃないんだよな

オレたちは世界中からここにやってきた探検家の子孫、この土地にたどり着いた冒険家なんだ
世界をリードし、独裁者と闘い、宇宙を掴んで平和をもたらした
もういちどそれをやろうじゃないか

不可能を成し遂げる夢を今夜は見よう
出来ない事もあるさ、と言うヤツもいる
だけど月に星条旗が翻ってるのは確かなんだぜ

この前外に出て月を眺めた
月の光はまぶしい
月面着陸と探査の話を知ってた5歳の息子も月を見にきた

しばらく見てからにっこり笑うとこう言うんだ
「パパ、星条旗が見えるかな、パパには見える?」
「ああ見えると思うよ」 オレは目をつぶってうなずいた

月に星条旗があるのは確かなんだ

ああ、この200年間オレ達がしてきたことをふり返ってみれば、未来もオレたちのものだとわかる

なんてったって月面には星条旗があるんだから・・・・


*****


まあ愛国者を非難するつもりは毛頭ないんですが、アメリカが平和をもたらしたってのは直近の100年間だけで見てもオレの認識とは正反対です。
むしろ現代世界の混沌を生み出した最大の元凶がアメリカだと思ってるんで・・・・

探検家とか冒険家てのはコロンブスとかアメリゴ・ヴェスプッチくらいまでだよな?

イギリスやヨーロッパからはじき出されたキリスト教原理主義者が、最初は未知の荒野で餓死しかかってるのを先住民(インディアン)に助けられた。
その恩を仇で返し、インディアンを虐殺しまくり最終的に西海岸に到達。
それでも飽き足らずハワイをヤクザのように汚い手段で手に入れる。
その後、フィリピン、中国、日本へ・・・・

そんなアメリカの歴史については 倉山満 「嘘だらけの日米近現代史」 (扶桑社新書 760円 + Tax ) を読むと面白い。 読みたい部員にはお貸ししますわ。


なんというか無邪気というか、こういう捏造史観をおおっぴらに歌いあげられちゃうとシラけるよなぁ・・・
で、音楽がつまんなくなっちゃったのも、こういう薄っぺらなアメリカ人特有の共同幻想にひたってるからなのかなぁ、とか思ってしまう。

アメリカのメジャーなヒット曲がどんどん劣化してて、でもカントリーはけっこう健全だと思ってましたが、少なくともペイズリーはオレの中では終わりました・・・・
文化的にアメリカは危機に瀕してるんじゃないだろうか?  もうアメリカのソフト・パワー、つまり他国の人が憧れるようなアメリカ文化って無くなってきたよな。

「アメリカよ元気を出せ、オレ達はまだまだ世界を引っ張って行けるぜ」 なんて言うより、卑近な色恋沙汰を歌ってるペリクレスのサンバのほうが深い世界を見せてくれると思う。

思えばもう1年近くアメリカの音楽を語ってなかった。
なんだか精神的にアメリカの音がツラいというか、しっくり来なくなってしまった。
ここのところポーランドとかブラジルばっかり。 たまにイタリアとか・・・・
考えてみればこれら三国はいずれもカトリックの国なんだよな。 このあたり、いつかじっくり考察してみます。

ポップスの歴史でアメリカが果たした役割は途轍もなくデカい。  だけどそれももう終わるんじゃないだろうか。

なんだか後味悪いエントリーですいません。 初期のペイズリーは相変わらず愛聴してるんですが・・・・



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