Bobby Lyle

サンバ以来時間があいてしまったのは、ご想像のとおり、あの後もしばらくサンバばっかり聴いていて・・・
いくつか収穫があったんですが、めっきり秋めいてきたし、前々回アメリカ音楽の悪口を言ったのが気になっていて、アメリカ音楽黄金時代の70年代にさかのぼり、刺激的なクロスオーヴァー音楽などを探求してました。


そこでなかなか良いアルバムを見つけたので紹介。

ボビー・ライル  おそらく1945年生まれのキーボード奏者。


現在この人は「スムース・ジャズ」方面で活躍してますが、言うまでもなくつまらない音楽です。

経歴が面白くて、デビューは74年、なんと日本のCBSからアルバムをリリース。
73年にヤマハ主催の「国際エレクトーン・コンクール」優勝がきっかけだったのだろうが、この人いったいどういう経緯で来日したのか?

で、この1stアルバムは面白くないです。

面白いのは本日紹介する77年のセカンド "The Genie" というアルバム。

そして3枚目以降は全然ツマラないと。 エレクトーンの黒歴史はダテじゃない?

つまりボビー・ライルで唯一聴けるのがこのアルバムという訳で、やはり76~77年あたりが、ある時代の最後の年であったというオレの持論が補強された。

まずは一曲。





パーソネルを見ておこう


Bass – Don Beck
Drums – Steve Gutierrez
Electric Piano [Fender Rhodes], Composed By – Bobby Lyle
Guitar – Roland Bautista
Percussion [Congas] – Babatunde
Soloist, Guitar – Bill Rogers


正直ギターのローランド・バウチスタ以外聞いたことがない。 この後のフュージョン期になると、どの楽器も数名ほどの売れっ子が代わる代わる演奏してはレコードが粗製乱造されたわけだが、ロニー・リストン・スミス同様、あまり有名ではないプレイヤーを起用して、「お仕事」ではなく、純粋な探究心で音楽を演っている感じが好ましい。

次の曲のピアノ・ソロを聴いてると、まあライルにそれほどの才能は見出せないが、それでもフュージョン音楽ではなく、ジャズ・ファンクと言ったほうが当たっているだろう。
ホーン隊や生ストリングスも入るゼイタクな録音。







最後は始まりと終わりのシンセサイザー・シークエンサーがカコイイ曲。 
随所に70年代中期、エレクトリック・ハンコックの影響が・・・・





通俗に流れそうな一歩手前でそうならない緊張感。
アメリカ音楽が良質だった時代、こういう切磋琢磨の精神が刺激的だったんだと思います。








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  • Gabor Szabo

    Excerpt: もう30年以上前に買ったLP、当時は全然面白いと思わず全然聴かないでいたのに、今聴いてみるイイ、なんてことは歳をとるとよくありますな。 ガボール・ザボも最近再発見した人で、なんとなくフランス人だ.. Weblog: トリニティースクール音楽部 部室 racked: 2014-12-08 00:30