Ahmad Jamal

珍しくジャズを語るテスト。

アーマド・ジャマル (1930~) は現在までに70枚以上のアルバムを出しているピアニストだ。
最新作は2013年の録音、83歳である。
アメリカでは非常に評価が高いのに、日本ではイマイチなのは何故だろう。
まさかイスラム教に改宗し、改名したイスラム名がアメリカ人らしくないからだろうか?

ジャマルの特徴は広いダイナミック・レンジにあると思う。
ピアニシモと交錯する強烈なフォルテシモは生ピアノではよく表現し得るが、フェンダー・ローズではキツい。(音が割れてしまう)

タッチが弱いハンコックなどとは対照的である。
(何度も言うがオレはハンコックはエレピのほうが好き)

ジャズにおけるリリシズムは溺れるものではなく、クールに端正に表現するものである。
ジャマルは「バラードを弾くのが好き」と言っているが、そうであっても感情的・感傷的に落ちることなくピアノを歌わせるこの人の演奏はまさに模範的と言って良い。

1968年。 強烈なブロック・コードによるメロディーもこの人の特徴か。






1970年。 ジャマルはマイルスにも影響を与えたと言われるのはこれを聴くとうなずける。






1996年、円熟の境地、と言っても優しくもイージーにもなっているわけではない。
こんなふうに歳をとりたいものだ。





ジャマルにはローズの演奏のみを集めたアルバムもあるし、クラヴィネットの録音さえある。
どれも生ピアノよりは劣ると言わざるを得ず、つまりエレクトリックで成功しなかった点に不人気の原因が求められるかもしれない。
生ピアノの名手が電気楽器に手を出して失敗すると、案外評価が落ちてしまうのだろうか。
だがそれが演奏者の音楽性を否定することになってはならない事を、ジャマルの数々の名盤が教えてくれるのである。

ジャズが過激になる前の古きよき「モダン・ジャズ」の香りを今に残すアーマド・ジャマル、いつまでもお元気で・・・・






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