Jan Akkerman の新譜



昔オランダにフォーカスというロックバンドがあって、当時はロックと言えば英米が中心だったから、オランダというだけで敬遠されたようなところがあった。 実際フォーカスの音は他のどのバンドにも似ていなくて、奇妙にかん高いボーカルとか、クラシック音楽みたいな曲があったり、正直オレも特に好きになったわけではなかった。
70年代初期~中期の話だから、あれから45年くらい経ったことになる。

このバンドのギタリスト、ヤン・アッカーマンは当時その超絶テクニックが話題になり、73年のメロディー・メイカー誌では
クラプトンやペイジを抑えて世界一のギタリストに選ばれた。
だがオレも世間もジェフ・ベックとかジミー・ペイジのほうが好きだったのは、この人に黒っぽいところが感じられなかったからであろうか。

そのアッカーマンがこの10月にニューアルバムを出した。

調べたら、もうソロアルバムを30枚も出しているというから、コンスタントに仕事をしてきたのだろう。
40年ぶりに聴いてみると、まずギターの音色に感激した。 ギブソン・レスポールから流れ出す音はきわめて上品であり、
フレーズはよく歌い、一音一音を丁寧に紡ぎだしているのが好ましい。






かつて超絶技巧と言われ、クイーンのブライアン・メイが憧れ、B・B・キングも賞賛したアッカーマン、そのテクニックは本アルバムではくだらない早弾きという形では表れない。 技巧とはどれだけ楽器を歌わせられるかに尽きるのだ。






72歳にして自分の音楽を完成させた感があるが、昔より黒っぽい感覚が発揮されていると思う。
いずれにせよ、アッカーマンと同年代の昔のギターヒーローが今も進化を続けているかと言えばそうでもない。
こんな素晴らしい音楽を奏で続けてきたことに敬意を表さずにはいられない。





アッカーマンのこれまでの仕事を聴いてみようと思った。






この記事へのコメント

カオル
2019年12月22日 09:47
Tranquilizer が好きです。新譜聞いてみます。