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zoom RSS Leila Pinheiro

<<   作成日時 : 2012/03/29 01:20   >>

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御無沙汰してます (笑)

え〜っとブラジルの打楽器やドラムス奏者を追ってるうちに煮詰まり、アメリカ・フォーク音楽についても同様、といった感じで悶々としておりました。

そもそも冬にブラジル音楽は難しいんだよな。 暖かくなりそうなんでブラジル・モードにスイッチしようとするんだけど、相変わらず寒杉。


ということで、今回のこの人を紹介して巻き返しを図ろうかと。


レイラ・ピニェイロ  1960年生まれ デビューは83年、現在までに17枚のアルバムを発表。


歌が上手いです。 マリーザ・モンチ同様、正統的な発声法の訓練を受けた人ではなかろうか?

まずは88年、3rd アルバムから




喉が開いてる。

「あ」の音が語尾に来て伸ばすときの発声にシビれる。

声のコントロール、声量、ダイナミック・レンジ、どれをとっても申し分がなく、ブラジル屈指の上手さ、と断言できる。
特にピアニッシモからフォルテッシモまで、自在に歌える上手さはジャズ歌手のナンシー・ウィルソンのようだ、とも思う。

次は94年。 (リタルダンドの利いたピアノがジョビンっぽくて良い。)




最近喫茶店とかでよくかかってる「オサレなボサ・ノヴァ」とは一線を画してるのは、ひとえにこの歌唱力に依っている。
案外低音のボーカルなんだよな。

でもね・・・

実を言うと、上手いんだけど何か物足りない、ってのがオレのこの人の初期の歌唱の評価でした。
歌の上手いカワイコちゃん、という感じが確かにデビュー当時はあったと思う。

デビューが83年というところに注目したい。MPB歌手と言うには登場が少し遅いのだ。
ガル、カエターノ、エリス、ジルらがMPB第一世代、ジャヴァンあたりが第二世代とすれば、レイラ・ピニェイロにはMPBが確かに持っていた革新性、風刺精神は見受けられず、
単なる歌手にとどまっている、と言ったら酷だろうか・・・・。

85年に軍事政権が崩壊したあと、ブラジルの音楽は一時期つまらなくなってしまうんですが、レイラの初期はそういう時代とも重なっている。
何かのメッセージを歌に託す、と言うよりは歌の上手さが注目された時代と言えるかもしれない。

思うにMPBの第三世代は退屈な80年代が終わり、マリーザ・モンチなどがデビューする90年前後からなのではないのか?

となると、レイラをMPB歌手と呼ぶのに、オレは多少抵抗があるんです。


ところがこの人の最近の動画を見ると昔より良くなってるぢゃん、と思った。
いや、ライブだからそう感じるのかな・・・・?
つーかライブでこれだけ上手いとなると、やはりタダモノではないと痛感する。

10年ほど前のライブ。 (バックの演奏が北米過ぎるんだが・・・)





最後は2009年の映像。 かつての美少女も熟女に・・・(涙)
でもバックの演奏はモダン・ブラジルならではのハイセンスなもの。 フェンダー・ローズが良いよな。




年齢からくる渋さ、人生の喜怒哀楽を歌に託す世界、多くのブラジルの音楽家同様、彼女も着実に進歩しているのだ。
軍事政権がどうのこうの、なんて彼女のせいではない。 ヌルい世の中になっても歌の精進を続け、円熟の境地に達したのは凄いことだと思う。

というわけで、レイラの評価がオレの中では急上昇した次第。

確か昔、渡辺貞夫が日本にも連れてきてるんだよな。 また来ないかな・・・








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2013/10/05 00:14

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