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zoom RSS ジョビンを語る (1)

<<   作成日時 : 2012/04/12 23:43   >>

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白状すればこの部室を始めた動機のひとつに アントニオ・カルロス・ジョビン の世界を把握したい、というのがあった。

ジョビンの音楽はオレにとって本腰を入れて聴くべきもの、という気がしている。
ポップ・ミュージックの世界で最も標高の高いところに居た人だ、とも思っている。

格調の高さではガーシュウィンのようであり、ガーシュウィンより世代的には新しいとなると、同時代でジョビンに比肩し得る作曲家はバート・バカラックくらいではないか?

ガーシュイン、バカラックというアメリカの巨人と、対等以上の芸術性でそびえ立ったのがブラジル人であった、という事実には注目してほしい。
この人のおかげで、世界中の人のブラジル音楽に対する見方が高められたと言って良いからである。

それは、わかりやすく言えばボサ・ノヴァ音楽の創始者だったと言うことだが、実際には彼の音楽で、いわゆるボサ・ノヴァの占める割合は高くはない。

いずれジョビンについてはじっくり勉強してから書くつもり。
ひとつの山脈を踏破するに等しい、長い道のりになるとは思うが・・・・・

いつもは複数の曲を紹介しているが、今日はじっくり聴いて欲しいので一曲だけで。

70年のアルバム、ストーン・フラワーから。
ブラジルの作曲家アリ・バホーゾ、30年代の曲。
ディズニー映画はじめ、あらゆる人が歌い、演奏した、ブラジルを代表する曲である。

曲名はアメリカでは単純に「ブラジル」だが、実際は Aquarela do Brasil (ブラジルの水彩画) という洒落たもの。





プロデュースは鬼才エウミール・デオダート、パーカッションもブラジルからアイルト・モレイラ等。
録音はNYC近郊のルディー・ヴァン・ゲルダーのスタジオだが、参加ミュージシャンでアメリカ人はベースのロン・カーターのみ。

ジョビンがローズを弾くのは珍しいように思う。

全ての楽器が抑えに抑えた音量、しかし全体に流れるリズム感はかなり躍動的。
ブラシによるドラムは、時にスティックで大音量で叩くのと同等以上のグルーヴを作り出すことがある。
そしてこのリズム隊はサンバのリズムを基調にしている。

ジョビンのピアノは、いちばん情感に訴える主旋律をあえてピアニシモで弾いてる感じ。
ひょっとすると、強くと弾くと音が割れてしまうローズの特性を、ジョビンが警戒したのがこういう結果になったのかもしれない。
いや、ピアニシモに徹するために、あえてローズを選んだと見るべきだろう。

そんな音楽が、アドリブらしいアドリブもなく、淡々と続いていく。
いつものつぶやくようなジョビンのボーカル・・・・・

心の底からこの歌が好きで、それを鼻歌で歌ってるような気軽さと、ジョビンのアメリカ録音に共通する緊張感が両立している不思議・・・・

ニュー・ヨークから遠く眺める故郷、ブラジル・・・・・・ ジョビンの音楽は、アメリカとブラジルを行き来していたようにも思う。

ところでジョビンは27年生まれ、オレの親父と同い年なんだよな・・・ (94年ニューヨークで没)

この続きはちょっと先になると思います。
ジョビンについては気が向いたときに少しずつ書いていかないと、更新がストップしてしまうので・・・・







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