トリニティースクール音楽部 部室

アクセスカウンタ

zoom RSS ブラジルのアコーディオン奏者(2) Sivuca

<<   作成日時 : 2013/01/26 22:46   >>

トラックバック 0 / コメント 2

ブラジルでアコーディオンと言えば、この人ははずせない。


シヴーカ (1930〜2006) 北東部(ノルデスチ)パライーバ州出身


ヨーロッパやアメリカに長期滞在して活躍。 どちらかと言うとポップス寄りでハリー・ベラフォンテなどと共演。
もちろん本国ブラジルでもジョビン始め、多くの大物と録音を残した。
個人的には外観がシヴーカそっくりで、怪しいとしか表現できない前衛音楽家、エルメート・パスコアルとの共演が印象深い。

一見単純な民謡的な部分と、非常に前衛的なジャズっぽい部分の両面を持っている。
この落差が激しいので、個人的にはシヴーカを理解するのに時間がかかったのを憶えている。

まずは聞いてみて

69年スウェーデンのテレビ映像より。
後年のヒゲもじゃとラフな服装からは想像できないスクエアな服装・髪型。
音楽も一見心地よい。
だが、そんな軽い気分も1:25までだ。 そこからシヴーカ独自の基地外の世界に突入する。
アコーディオンとボーカル(スキャット)の高速ユニゾン・アドリブが炸裂。





64年から76年までアメリカに住んでいた時期があるのが頷ける、ソウル・フレーバーも満点な曲。
途中のシンセサイザー・ソロもシヴーカだろうか。
実はこの人、アコーディオン以外にもキーボードやギターも弾けるのだ。
81年の録音。






シヴーカはいろんなアーチストと演奏しているが、
アコーディオンという楽器が持つナチュラルなサイケデリック感が加われば、たちまちその楽曲に独特な色を添えることになる。
78年、ガル・コスタのアルバムに参加。
(この動画のガルは50代くらいの写真。この曲は33歳、ガルが最も脂の乗っていて美しかった時期のものなのにな・・・)






(ちょっと思い出話)  ******

この曲の入ったガルのアルバム "AGUA VIVA" はオレが初めて買ったブラジル音楽のCDだった。もう20年くらいも前の話だ。

それまで熱心に聴いてきた英米の音楽とは、何かが根本的に違うエネルギーを帯びた音楽だと思った。

子供の頃、夏休みの始まりに感じたような明るい開放感。

同時に明るいだけでなく、音楽に陰影を与えているのが、はるかな遠景を感じさせるような音空間。

典雅なポルトガル語の歌声・・・

この後急速にガルに入れ込んでしまい、CDを全て買い漁ったんだよな・・・・


               ******


さて、最後は93年。 63歳なのに若い頃と全く変わらない精力的なプレイ。
ただし声が出ないのか、スキャットは入っていない。




この曲、ドラムスがカッコ良いよね。 調べたらフェルナンド・ペレイラという人。
要注意人物リストに入れて後日調べます。
スネアの叩きかたが、以前紹介したヂノ・ヴェルダーヂと似た感じだよな。
ベースもギターもかなりの表現力で脱帽。

アコーディオンはノルデスチ音楽にはなくてはならない楽器で、ピアソラのようなアルゼンチン・タンゴでもそうだが、何故かリズム楽器としての役割も大きく担っているように思う。
 
貧しい地域での大衆音楽の現場では、大がかりな打楽器など持ち運べるわけもなく、結局アコーディオンがリズム、伴奏、主旋律など、全てをひとつでやらざるを得ず、それでこの楽器が独特な発達をとげたのではなかろうか・・・・?

「ワンマン・オーケストラ」の役割だからどうしても芸人音楽の世界で威力を発揮する。
そういった芸人としても一流でありながら、そこからあえて踏み出して、自由な音楽にも領域を広げたところが、ドミンギーニョスやシヴーカにシビれる理由です。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
紹介いただいて、部室を覗きました。最初のポストから流してですが、なんとか俯瞰しました。

アコーディオンと言うのは、20世紀前半に置いては、ピアノやオルガンと並ぶ、現代のシンセサイザーのような楽器だった様に思えます。(ピアノは登場したとき、当時のヨーロッパでは怪物の様な楽器だったはずです。)しかも、オルガンやピアノと違って持ち運びが出来るので、ポータブルシンセサイザーといったところでしょうか。
ポップミュージックの端緒は、偶然そこに存在していた楽器が使われる事から始まるようで、何故ノルディスチにアコーディオンがあったのかは興味深いです。
アコーディオン自体も色々な種類があって、形は普通にアコーディオンみたいな格好をしているのに鍵盤ではなくて、バンドネオン(タンゴの奴)みたいなボタン式のもあって不思議です。

ガルはブラジル音楽の中で、ボクのベスト4にはいる人です。「ガルトロピカル」ショーが、日本で上演された時、見に行っているのですが、何処かにパンフレットがあったはずなので、捜してみますね。

who-g
2013/01/29 09:49
Who−gさんコメントありがとうございます
大衆音楽においては、まず歌ありきで、楽器なんてなんでもいいんですよね。
たまたまそこにあったものを使ったということでしょう。

ガルは素晴らしいです。あまりに素晴らしいので、ここでもまだ本格的に紹介できてません・・・汗

  
好調
2013/01/29 14:04

コメントする help

ニックネーム
本 文
ブラジルのアコーディオン奏者(2) Sivuca トリニティースクール音楽部 部室/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる