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zoom RSS ポーランド音楽(30) Grazyna Lobaszewska

<<   作成日時 : 2015/03/01 16:17   >>

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キャリア40年以上に及ぶポーランドの女性ボーカリストを紹介。


グラジナ・ウオバチェスカ   1952年、グダニスク出身


最初この人はポーランド演歌の人だと思ってましたが、調べていくとキャリアの初期、70年代前半はけっこう前衛的で、だいぶ前に紹介しエルゴ・バンド、あるいはアレックス・バンドと言ったファンク・グループと共演している。 どうもポーランドにおいては北米などにおけるプロテスト・ソング、つまり若者の反骨精神は直接的な体制批判をしにくいぶん、前衛的な音楽に向かったのかもしれない、などと思う。
ソ連でSFが発達したようなものか・・・・?


79年、クロスオーバー・ジャズのバンド、「クラッシュ」のボーカルを務める。
この頃のグラジナのボーカルは可憐なタイプ、決して歌唱力が高いとは言えないが、独特の雰囲気を持っている。
例によってどの楽器も高度な演奏でサックスはウエイン・ショーターを思わせる。





グラジナは現在までに13枚ほどのアルバムしか出しておらず、寡作な部類だろう。 ポーランドでも特に大人気という歌手ではなく、ようつべでも80年代、90年代の楽曲があまり上がっておらず、その歩みの全体像は未知である。
21世紀になって茶色の声に変貌し、昔の面影は無く堂々としたボーカル・スタイルになって人気が出たように見える。

2008年、TV出演のライブ。 ドラムがカッコいい。 一部ポルジャンチのメンバーがバックを務めている(?)ような音造りだ。






演歌一歩手前のバラード。 なかなか名曲だと思う。






2013年、これは完全にポーランド演歌。 
このピアノをエレキギターに変えるとマルコフスキーのオヤジ演歌ロックになる点に注意。
この声では若いリスナーにはキツいだろうなぁー、オレは好きなんですが・・・・






と思いきや、同じアルバムでは若いラップのお兄ちゃんと共演、昔取ったキネヅカ、こういうブラック・ミュージックにも無理なくハマりますな。
これもポルジャンチっぽい音だ。







最後はグラジナの真骨頂とも言うべき歌唱、おそらく2000年くらいだろう。 フェンダー・ローズにも注目。





最近のポーランド音楽が非常に高度で洗練されているのは過去記事からも瞭かだと思います。 そうでなければこれだけ熱心にポーランド音楽を紹介はしない。
しかし考えてほしいのは、21世紀になってビッグ・バンを起こすポーランド音楽の前史にはかくあらしめた先駆者が何人も居るということ。
彼等の苦悩を知れば最新のカッコいい楽曲の聞こえ方も変わってくる。

グラジナ・ウオバチェスカなんかも現代ポーランド・ポップスの母の一人だと思って大切にしてください。








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