カントリーを考える・・・

ちょっとカントリーについて考えてたらまとまらなくなっちゃって、更新遅れました。
しばらく解決しそうにないので、その後に書こうと考えてたテーマを先に・・・・・

この部室でいちばん最初に紹介した ジェリー・ジェフ・ウォーカー は漂白者系のカントリーだ、と言いました。

それで漂泊者系はカントリー界では意外に少数派だと思うんです。

何故なら漂泊者はカントリー音楽というものが一般的に持つ世界観から抜け出そうとするが故に、漂泊の旅に出るから・・・・・
なにか旧態依然とした古いアメリカの価値観が重く感じられるのだろうか・・・

それでも表現手段としてはカントリーを選択せざるを得ない少数の人達・・・・・
オレが好きなのはほとんどそういう人達なんです。

ジェリー・ジェフ聴いてるとカントリーって意外にも枯れた音楽なんだ、ってことがわかります。
(ルーツ系カントリーって油っこくないんですよ。)


実を言うとここの皆がジェリー・ジェフのこと誰も知らなかったてのが凄いショックで・・・・
最初に紹介したミスター・ボージャングルのオリジナルと、彼のもうひとつの初期のヒット曲を続けてどうぞ。







別に彼はカントリーのメインストリームに背を向けた訳ではなく、好きなように歌ってるだけだからでしょうが、
肩の力が抜けてますな。
ここからサザンロックとか J・J・ケイル、リオン・ラッセルとか、リトル・フィートまではあと数歩の至近距離でしょ?

で、思うのは肩の力をスっと抜けるのはカントリー界では男の特権のような・・・
保守的な南部世界では女性のポジションはけっこう拘束的だから、こうは行かないような・・・?

だから例えば:

ジュース・ニュートン
リーバ・マッキンタイヤ
タミー・ワイネット ・・・・etc.

と言った、カントリーの女性シンガーの有名どころには漂泊者の魂は感じられない。
物理的にひと所に居住しているかどうかではなく、魂が自由に広いアメリカを旅してないように思う。
ここで言う広いアメリカとは、アメリカに存在する多様な価値観のことです。

おそらくそれはどのジャンルにおいてもスターと言われるアーティストの宿命かもしれない。
とりわけ田舎音楽であるカントリーの女性シンガーにおいては、観客が求めるカントリーのイメージからかけ離れることは難しいだろう。

で、オレが好きなカントリーの女性は以下の人達。みな漂泊者の魂を持ってると思う。
女でそれを持ってるというだけで貴重なんだよな。

エミルー・ハリス
メアリー・チェイピン・カーペンター
インディゴ・ガールズ etc....

なかでもメアリー・チェイピンは特にフォローしてるシンガー。
並み居るカントリーシンガーでも突出してる人だと思う。グラミーもいっぱい受賞してる。最近オレと同い年ということもわかってシンパシーが増したし・・(笑)

2004年のアルバム最後の曲。



多分ヨーロッパの奥地のどこかの民謡の発声法だと思うけど、カントリーの伝統的な唱法。
意外にちゃんと出来る人は少なくて、いちばん顕著なのはエミルー・ハリスでしょうか。
津軽民謡なんかもそうだけど、マイクロフォンが無い時代に遠達性をあげる発声法。市場の魚屋の声ですな・・

この人、歌もギターも上手いですが、歌詞もけっこうシビアに漂泊してるのがイイんです。

それと彼女のアルバムで毎回楽しみにしてるのがバックの演奏。
カントリーの聖地、テネシー州・ナッシュヴィルの一流ミュージシャンのプレイが聴けるから・・・・

スライド・ギターやフィドルとかエレキ・ギターとか・・・(この曲のエレキがディーン・パークスだよ)

一般ポップスや黒人音楽だとシンセやらプログラミングやらのテクノ音楽の部分ばかりがどんどん進化するんだけど、ナッシュヴィルの連中は電子に走らないですね。 あくまでアコースティックな音でせいぜい「電気楽器」までしか使わない。
だから創成期のものとさほど変わらない音なんだとも思う。
この曲、最後に唄が終わってからの演奏が長いんだけど、フィドルが実に歌ってますな・・・ヘンなシンセよりよっぽどクるよね。

この2004年のアルバムは過去の尊敬するシンガーに捧げる、ってジャケットに書いてあって、その一人がジム・クロウチなの。
あぁやっぱりこの人、漂泊系だったんだな、と納得。

実際彼女の曲の歌詞には一人でクルマを飛ばしてる情景が多い。 現代の漂泊者はクルマなんすね。 

最新アルバムから。




なんかまた、だらだらとカントリー語ってますね (汗) まだちょっとアメリカ気分が残ってるもので・・・



   

この記事へのコメント

変態通行人
2011年04月08日 08:56
えっと 難しい背景とかわあ わからないのですが、、男性カントリーってもっとやにくさくいかんじがしてました、、、
思ったより繊細でポップだなって。 
このメアリーチェイピンはインディゴなかんじじゃなくても聞けますね。アナログの空気感がやさしい感じがして 震災後の今の気分にあってます。でも歌詞の内容はヘビーだったりするのかな、、、? 
好調
2011年04月08日 09:02
カントリーは実は様々なスタイルがあって、まさにアメリカ音楽の屋台骨ですね。カントリーと黒人音楽のミックス具合によって全てのアメリカ音楽が説明できるような・・・

まあメアリ・チェイピンもジェリー・ジェフもそんなジャンル分けなんか無意味なほど優れたシンガーだとは思いますが・・・

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