ポーランド音楽 (26) Maria Sadowska


ポーランドでまた一人、女傑を発見したので紹介します。


マリア・サドフスカ  1976年ワルシャワ生まれ シンガー・ソングライター兼 映画監督


フレデリック・ショパン音楽院で音楽を、国立映画学校で映画を学ぶ。
95年から今年までに11枚のアルバム、2001年から12年までに6本の映画を監督。

音楽のほうはユーロビートみたいな大衆娯楽モノかと思えば、クリストフ・コメダに捧げるアルバムを作ったり、カレイドスコピック(万華鏡的)でジャンル分けが難しい。 
彼女は音楽のほうも自分でプロデュースしてることが多く、となると凄い才能だな、と思わざるを得ない。

まあ聴いてみましょう。
完全にジャズで始まるが、1:30あたりから様子が変わってくる。






才能があり過ぎる点、若干鼻につくかもしれないが、そのぶん歌唱がイマイチなので救われる。
これで歌も超絶上手いとなると、マリーザ・モンチみたいになってちょっと近寄り難くなってしまうかもしれない。



ポーランド音楽に共通する陰影に加え、高い抽象性すなわちジャズのエッセンスが自然に溶け込んでいる。
ブラジル音楽にはサンバやセルタネージャ、アメリカの各ジャンルにはそれぞれの古典やルーツ音楽があるが、この国の場合、そう言った
安心して帰ったり出てきたり出来る世界はポーランド演歌くらいか。

そこで抽象性が高くコスモポリタンな広がりを見せるジャズを立脚点にすることは、彼らにとって切実かつ当然の選択であったのかもしれない。
小難しいジャズをさらりと受け入れる素養は、古来ポーランドはショパン初めクラシック音楽の先進地域だったからだろう。


これはポーランド特有の淡白なリズムのドラムスがカッコいい。
途中から所々で奇妙な転調が入る不安定さが、非常に知的な味わいを出している。
一曲が長めなのもこの人の特徴。





最後に今年のアルバムから。 なんとスキャットはウルスラ・ドゥジャック
ジャズとポップスが融合し杉ワロタ。




一味が乗ってるダサ・カッコいいクルマはなんですかね?






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