追悼: 冨田勲


享年84歳、訃報に接しそんな御歳だったとは存じ上げず、ぼんやりと70年代のNHK、「新日本紀行」のテーマ音楽を思いだす。
私の年代にとっては非常に懐かしい曲である。





不朽の名曲に異存は無いと思う。

日本列島に生きる我々の琴線に触れ、日本の自然風景の厳しさ優しさを同時に描き出し、人知を超えた風土というものとの結びつきに思いを馳せる・・・
それは聴く時によっては、心臓をわしづかみにされるほど切なく、あるいは悠久の歴史を思い、
あるいは人間存在の根底に存在するであろう仏教的な「許し」の世界観をすら感じさせる。

日本の映画音楽、TV音楽の大家はルイス・バカロフ、エンニオ・モリコーネ、ヘンリー・マンシーニといった海外の巨人達に比肩し得る世界を持っていながら、彼らとは決定的に異なる「日本」の精神性を帯びている。 特にオーケストラにおける弦楽器の使い方は日本人でなくては出来ないものと思う。

シンセサイザー音楽の黎明期からこれに関わり、世界の音楽シーンに多大な影響を与えた Isao Tomita が技術的、工学的な知識以上に優れた音楽家であったことは人類全体にとっての僥倖であっただろう。 曲造りに煮詰まると深夜ハーレーにまたがり、ハイウエイを流したというエピソードはバイク乗りにはよく知られており、我々の英雄とも言える存在だった。

ご冥福をお祈りします






















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